子どもの身長が心配だという方。
そのままでもそのうち伸びてくれるのか、それとも何かの対策をしなければいけないのか、その危険度はどれくらいかという問題があります。
身長が低いといっても、まわりの人達と比べてちょっと低いだけなのか、それとも本当に病気の可能性があるほど低いのか。
身長が低いコンプレックスをなんとかしたいという話なのか、本格的に治療が必要なものなのかではその判断は異なってきます。
ここでは成長曲線によって低身長を判断するということについて説明します。
目次
子どもの低身長の心配
身長が低いということ。これをどうとらえるか、どこまで心配するかということの問題があります。
たまたま、発育が遅いだけであってその後取り戻すなんともないようなパターンもあれば、将来にわたって低身長となってしまうようなパターンもあります。
それが本当に病気が影響しているような場合であれば、もしかすると何等かの治療であったり、対策をすることで回避できるかもしれないのです。
身長については、風邪とかの一般的な病気と違って、あまり普通の病院では積極的に情報を開示しているところがなく、専門病院での診察が良いのかなと思われます。
成長阻害の要因ということで調べてみると、以下のようにクリニックで発信している情報もありました。
1. 内分泌疾患
成長ホルモン分泌不全性低身長症 18.0%
その他の内分泌疾患(甲状腺機能低下症、思春期早発症、尿崩症など)1.0%2. 症候群
Turner症候群、Prader-Willi症候群、Noonan症候群、
Russell-Silver症候群、Kabuki make-up症候群、
その他の症候群 12.3%3. 骨系統疾患 1.8%
4. 体質性低身長 66.9%
参考)むらしたこどもクリニック
http://www.murashita-children-clinic.com/height.html
-2SD以下という基準の低身長の場合、これらの原因が考えられるということです。約30%は詳しい検査や治療をした方が良い場合もあるということが述べられています。
おそらく体質性の低身長ということであれば、本人はもっと伸ばしたいですけど、あくまで体質的なもの。そうでない場合は、ホルモン異常等の病気の可能性もあるということです。
何かの病気の可能性があるということであれば放置しておくわけにはいきません。ちょっと低くて悩むとかそういった話ではないのです。
どのような結果で診断されるのかによってまた今後変わりますが、診察を受けることを考えてみてください。
成長曲線を見てチェックしよう
低身長として心配しなければいけないレベルはどの程度になるのでしょうか。
この治療を受けた方がいいレベルは成長曲線ということで示されています。この成長曲線の-2SDという単位を下回る場合が低身長として注意しなければいけないものです。
※-2SDとは身長が標準偏差の2倍以上低い場合を言います。
成長曲線 男子
https://ghw.pfizer.co.jp/c_down/pdf/A4Boy-0-18.pdf
成長曲線 女子
https://ghw.pfizer.co.jp/c_down/pdf/A4Boy-0-18.pdf
この成長曲線を表にしたものとしては以下のものがあります。
引用:子供の身長を伸ばすためにできること 著者:額田成 より
このレベルを下回ったからといって約70%の方は体質的な低身長であって病気として治療を行うものではないということになります。
でも、もし病気の可能性があるのではという心配、また何か身長を伸ばすためのきっかけが得られるかもしれないということで診察を受けてみるのもよいと思います。
低身長の治療が受けられるのかどうか
低身長の治療を受けられるのかどうか、これもまた一つの問題となります。
低身長の治療が必要な病気の状態と判断されるのも大変ですが、治療が始まるということであれば、その医師に従っていということで進めていくことになります。
実は必要ないと言われたときも問題で、そうすると実際には身長が低いにも関わらず、治療が受けられないことになってしまいます。
上で書いたとおり、約70%弱くらいは体質的な低身長で治療がいらないという結果が出てしまうのです。
もしそのときに身長がまわりより低いだけで、後から伸びてくるのであれば問題はありません。
ただその後どうなるのかということはわかりません。もしそのまま身長が止まってしまったり、伸びていってもまわりよりも低い状態では本人としても納得できないはずです。
受けなくてもいいから安心ではない
治療を受けなくてもいい状態ですということは全く安心につながらないということです。
今のところ、治療と必要でないとした場合、他のクリニックに行ったら治療が受けられるのかどうか、これははっきりしません。
複数のクリニックで診断を受けてみるというのはやったほうがいいのかもしれませんが、それでも治療は行わないと判断されてしまうこともあるかと思います。
どのような指導が入るかはそのときになってみないとわかりませんが、治療で伸ばすことができないからそのままでいいというわけにもいきません。
医療的に伸ばせるというものでなくても、自分の努力で少しでも伸ばしていくということ考えていかないと、やはり将来の不安は解消しないのです。
世の中では身長が高い方がいいという風潮も
-2SD以下という基準でみると、実はその基準はかなり低く、大半の人は特に治療をしなくてもいいというような判断となってしまいます。
具体的にみると、17歳身長で男性158cm、女性147cmという身長です。
この基準をクリアしていれば治療対象にはこの時点でならないということです。
ただ、この基準に到達するくらいでは、まだまわりの人と比べてみてもかなり低く感じるのではないでしょうか。
世の中を見ていると、身長が高いほどいい、高身長が良いというような雰囲気はあります。
普通であればいいという声もありますが、少し低いならまだしも、低すぎることが良いというような声はありません。
医療としての基準は満たしていたとしても、実際の理想身長ははるかに遠く、身長を伸ばすために自分自身で努力していかないといけないのです。
後から身長が伸びて追い上げるケースもある
不安を煽るようなことを書きましたが、後から身長が伸びて問題のない身長になる、むしろまわりの人よりも高い身長になるというようなケースもあります。
単純に成長の速度が遅いだけであった、成長期自体が人より遅かっただけということです。
身長が伸びる時期は決まっているといっても個人差がかなりあるものになりますし、身長が止まる時期というのもまた異なります。
まわりの人と比べて、自分が低くて、その後まわりと同じペースで伸びて同じ時期に終わるとなると自分だけ背が低いままとなってしまいます。
ですが、成長速度がどこかで逆転するようなことがあれば、問題ないものになるわけです。
自分の成長速度に問題があるのか、ただ単に成長期の時期がずれているだけなのか。
これははっきりとしたことはわかりません。
あまりにも悲観的になる必要はありませんが、問題があるのかないのかわからない以上、伸ばす努力をしておいた方が良いというものです。
自分で身長を伸ばすためにできることは?
自分で身長を伸ばすためにできることがあれば、治療に頼らなくても伸ばしていくことができます。
本当に治療が必要だという人であればその指示に従うべきですが、そうでないけど、伸ばしたい、まわりよりも全然低いという場合は自分でできることをやるべきです。
身長を伸ばす方法というのは、いろいろな方法が出てきますが、基本的には栄養・運動・睡眠といった3要素がキーとなっています。
特殊な話等も出てきますが、デタラメな噂も多く、あまり誰かが言っていたからといって飛びつくことはよくありません。
ただ量を食べるのではなく、栄養の高いものを食べて、ある程度の運動・ストレッチ等をして、早い時間に寝て質の良い睡眠をとるということ。
こうした基本の積み重ねが長年で差がついていくというものになるのです。
身長が伸びないという人の様子を見ていると、何か食生活が偏っていたり、睡眠時間が少なかったり、なんらかの生活習慣がよくなかったり思い当たるという人も多いはずです。
栄養を摂ればいいということでひたすら牛乳を飲む人もいますが、今では単純にカルシウムだけをとるというようなことが直接身長を伸ばすわけではないという話が出ています。
このような最新の情報についても理解しておくことは必要でしょう。
睡眠は大きな差となる可能性がある
身長を伸ばすのに重要なことの一つが睡眠です。
睡眠が身長を伸ばすのに重要なことであることはもちろんですが、自分自身でコントロールしやすいものとういうのも大きなポイントです。
例えば運動をすれば身長が伸びるといっても、何の運動をすればいいのかということになってしまいますし、今からバスケットボールを始めてくださいといっても、好みや適性の問題もあって、さあ身長を伸ばすために始めようとするようなものではありません。
そのことと比べると睡眠というのは、自分で早く寝ようと思えばできないことはないですよね。
今までの寝る時間をきちんと考えてみて、もう少し早く寝るように習慣づけようとすることは誰でもできることです。
特に何かをすることなく自分でコントロールできて、それが身長を伸ばすことにつながるのであればやらない手はないでしょう。
サプリメントを利用してみるということ
身長を伸ばすのに栄養が重要と言われても、何をどうすればいいかというのもまた難しいことです。
普段からどうしようもないような偏った食事をしているとか、おやつばかり食べているとか、そのようなことがあれば直しやすいかもしれませんが、普通に食事をしているという場合、これから先何を変えればいいのかなんてわかりません。
牛乳を多く飲むとはいっても、その方法もそこまで効果がないという説が強くなっています。
そう考えたときに、簡単に改善を目指せる方法としては身長を伸ばすサプリメントを使ってみるという方法があります。
特定の成分ではなく、身長サプリメントとして総合的に伸ばすために作られているものを選びます。
どの成分が不足しているのかがわからなくても、総合的なサプリメントを飲んでおけば、不足しがちな部分は自動的に補えるということでおすすめです。
あくまでクリニックの治療とは異なって自発的に行う、プラスアルファになるものということになりますが、栄養で身長が良くなるという事実がわかっている以上、サプリメントによって身長アップを狙ってもいいというわけです。
最近はいろいろな会社がサプリメントを販売していますし、実際に効果があったというような口コミも多く出ています。
このようなサプリメントの利用を考えてみるのもいいでしょう。
身長で絶対に後悔しないために
身長が低いということは将来にわたって悩み、コンプレックスとなる可能性が出てくるものです。
太っている悩み等であればダイエットをすることによって解決したりできますし、勉強等の悩みも後々の努力でなんとかなるものです。
ですが、身長に関しては成長期が終わってしまうと本当にどうにもすることが難しくなってしまいます。
後で後悔することがないように、不安があるうちはいろいろな対策ということを考えてみるべきです。
クリニックでなんとかなるようなものであれば、まずは相談してみることが必要になりますし、そうでなくても睡眠の改善やサプリメントでの栄養の改善等やれることはあります。
まとめ
ここでは成長曲線の話とクリニックへの相談、また自分での身長の伸ばし方についてお話ししました。
もし-2SD以下の場合は要注意ということで、一度相談してみることをおすすめします。
子どもまわりと比べて小さいときに、どこまでが大丈夫なのか、後から伸びるのか等はわかりにくいものです。
完全に大人になるとできないことになりますので、まだ早いうちになるべくできるだけの対策をしておくようにしましょう。
・身長を伸ばすのであればプラステンアップαのサプリメントもおすすめです。
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