子供の身長の伸びが心配だったりする場合、何でも伸びそうなことはやらせてみたくなりますよね。
また子供本人にも身長の伸びが悪という自覚があって、何でもいいから身長を伸ばす方法を知りたい、やってみたいという希望がある場合もあるでしょう。
その身長が伸びそうなことの一つとして「鉄棒にぶら下がる」という方法があります。
この方法について本当に伸びるの?と疑う人もいれば伸びそうと感じている人もいるでしょう。
実際のところ鉄棒にぶら下がるということはどういう意味があるのか、また似たようなものでぶらさがり健康器を使ってみるのはどうなのか?この件について説明していきます。
目次
鉄棒にぶら下がると身長が伸びそうな理由は?
鉄棒にぶら下がることを続けた場合、なんとなく身長が伸びそうな感じはしますよね。
ぶら下がったときの手がすごく引っ張られ伸びているような感覚。背中も伸びて、そのまま体全体が伸びていくというイメージ。
健康面でも体を伸ばすことはよさそうに思えますし、重力に従ってそのまま身長も伸びていきそうに見えます。
特に科学的根拠があって鉄棒にぶら下がったらいいんじゃないかと考えているのではなく、なんとなくイメージ的に伸びそうというのと、体が引っ張られる感覚からいいと感じているのではないでしょうか?
鉄棒は小学校の体育などで利用することも多いですし、鉄棒は体の成長にもよさそうに見えるというのは自然なことなのかなと思います。
でも身長を伸ばしたいという目的で使う場合は、効果があるのかないのか、ここを明確にしておいた方がいいですよね。
調べた限りでは鉄棒を使うことによって身長が伸びたというような話も出てきませんし、伸びるというような説もありませんでした。
実際に身長が伸びるわけではない
鉄棒にぶら下がるとどうなるのかということの結論ですが、実は実際に身長が伸びるというわけではありません。
身長が伸びるのはどういうことかというと、骨が成長して、体全体が縦方向に伸びていくということです。骨が成長しなければ身長は伸びようがありません。
骨を成長させるためには成長ホルモンということになり、体を引っ張ったから骨が成長するというようなことはありません。
重力的なもので伸びていきそうな気もしなくもないですが、これもただ体が引っ張られているだけであり、そんな短時間体を引っ張られたからといって何か体の組織が変わったら大変なことになってしまいます。
宇宙にいって無重力になれば身長が伸びるというような話はありますが、鉄棒にぶら下がったから体が伸びるという可能性は極めて低いと考えられます。
身長は伸びないけど姿勢矯正にはいい
鉄棒をすることによって身長が伸びるわけではないということを言いました。ただ鉄棒をすることによって身長が高くなるように見えるということはあります。
それは何故かといいますと、姿勢矯正の効果が出ているからです。
猫背であったりO脚であったり、人の骨が歪む現象というのは多くあります。
特に鉄棒で影響するのは猫背ですね。あまりにもひどいとわかるかもしれませんが、自分ではそうではないと思っても、実は猫背ぎみだったりすることはあるものです。
誰もが完璧な姿勢でいつも生活しているわけではありません。自然と変な癖がついて、子供のうちでもそうですし、大人になるにつれてどんどん骨が曲がっていってしまうというのは起こります。
鉄棒にぶら下がって思いっきり伸びることによって、ストレッチ効果があり、姿勢もよくなるということは十分考えられます。
もしもともと姿勢が悪かった場合、本来の身長よりも低くなってしまっているかもしれません。この姿勢の曲がった部分が鉄棒であったり、ストレッチによって矯正されて本来の身長に戻るのです。
本当に身長が伸びたというわけではありませんが、実質的な身長アップに繋がったということですね。
起きたときの状態に戻るので一時的に伸びることもある
鉄棒にぶら下がって体全体が伸びるので、ストレッチ効果が出て一時的に身長が伸びるということはあります。
これは朝と夜の身長差という話になります。
骨には関節部分の軟部組織があって、日中活動していくと重力によってこの軟部組織が縮んでいきます。
ですが、これは夜横になって眠ると、回復して次の日の朝には元に戻っています。
朝と夜で人の身長は1~2cmくらいは違っていて、朝が一番高いのです。
鉄棒にぶら下がることによってこの軟部組織が伸びてくれて、朝の状態に戻ってくれる可能性があります。
このことで一時的に身長が高くなることがありますが、本当にこれは一時的で持続性があるものではありません。その日だけ1cm高くなったとしてあまり意味がありませんよね。
かかとが高いい靴を履くのとほぼ変わらないレベルのものでわざわざこのために鉄棒にぶら下がる必要はないでしょう。
鉄棒をすること自体は良い
鉄棒にぶら下がったからといって、身長が伸びるわけではないということを言いました。
鉄棒にぶら下がること時代が意味がないことのように見えたかもしれませんが、あくまで身長を伸ばす役割としては微妙ということを述べたまでです。
背骨を伸ばして姿勢をよくするのに鉄棒はいいでしょうし、ストレッチ効果、気持ちがすっきりする等もあるかもしれません。
また子供にとっては握力の強化や運動の訓練的な部分で鉄棒を使うのはいいことです。
身長に関係なく、健康の一環で利用するのはできる環境であるのであれば良いと考えます。
ぶら下がり健康器を使った場合は?
ぶら下がり健康器を使うと、家の中でもいつでも鉄棒のようにぶら下がることができて便利です。
このぶら下がり健康器を使うと身長が伸びる可能性はあるのでしょうか?
これも原理としては鉄棒と全く変わらなくぶら下がっているだけになりますので、これで伸びるということはありえません。
腕と背中が引っ張られるというだけで、これで骨が成長するというのはないでしょう。
たまに背中だけで伸びて、脚が伸びなくて胴長短足になったらどうしよう・・・と心配する人もいますが、こんなことで身長バランスが大きく変わったら大変なことになってしまいます。
ぶら下がり健康器はあくまで健康上いい効果があるというだけで、身長への影響はほぼないと考えていいでしょう。
あえて子供のために購入するようなものでもないのかなとは思います。
ただ、姿勢がよくなるということで、身長が伸びやすくなるということはあるかもしれません。成長期の時代に姿勢が悪くて骨が曲がっているというのは、骨の成長にとってもよくないことだからです。
絶対にぶら下がり健康器を使わなくても、ストレッチ等でも改善は可能ですし、日常の生活スタイル等でもよくなったりすることはできるでしょう。
引っ張る系の器具で身長は伸びない
引っ張る系の器具で身長を伸ばすというような趣旨で作られたもの。
最近はあまり見ることはなくなりましたが、こうした器具に関しても、鉄棒やぶら下がり健康器と同じで、使ったからといって身長が伸びるとうことは原則ありえません。
特にこのような器具は広告が過剰に書かれていて効果がありそうに見せることもあるので注意が必要です。
骨の成長が伸びるのに必要なのに引っ張って急激に身長が伸びるとかということは起こりえないのです。
中には、設計がずさんだったり逆に体を痛める可能性があるものもあるかもしれません。
純粋に医療用・健康用としてつくられ、実績があるようなものであればいいですが、身長を伸ばすための物理的に何かを加えるという器具は危険だと覚えておきましょう。
姿勢矯正で身長が伸びることはある?ない?
姿勢矯正になるような行動をして身長が伸びるようなことはあるのかないのか?
これについては上に書いたとおり、曲がっていた姿勢が元に戻って身長が伸びるということはあります。
人間誰もがある程度の姿勢のクセがあって曲がっていたりするもので、完璧な人というのは少ないのではないでしょうか。
これは鉄棒等を使うというよりは普段からストレッチをしたり、整体に通ったりすることで直ってくるものだとと考えられます。
もちろんぶら下がる効果もゼロではありませんし、健康のためにはいいことです。
成長期の子供ということであれば、無理に何かの道具を使ったり、整体に通ったり等まですることはなく、自宅でストレッチをして体を柔らかくしておくというのでいいでしょう。
大人であれば、もう身長は原則伸ばしようはありませんので、整体に通って少しでも伸ばすようチャレンジしてみるのはありかなと思います。
子供にやらせるべき身長を伸ばす運動とは
鉄棒が身長を伸ばすわけではないとするとどのような運動を子供にやらせるのが成長にはいいのでしょうか。
これは一般的にはバスケットボールやバレーボール等と言われていたりします。
確かにこれらのスポーツには背が高い人が多いです。
これは背が高いから有利になってそのスポーツをやる人が多いのか、それともこれらのスポーツをやっているから身長が伸びていくのか。この関係についてははっきりしない部分はあります。
たた、実際にジャンプすることによって体がよい刺激を受ける、脚に良い縦の刺激を受けて伸びやすくなるのではないかということも言われています。
この理屈であれば、バスケットボールやバレーボールでなくてもよく、縄跳びであってもいいですし、やや種類は異なるかもしれませんがジョギングでも足への良い刺激が出てくることになります。
必ずしも特定の運動がいいとは限らない
身長を伸ばすための運動ということですが、必ずしもバスケットボールやバレーボールをやらなければいけないというわけではありません。
これらのスポーツが有利そうという部分はありますが、問題は成長ホルモンをどれだけ分泌させられるかというところであり、この成長ホルモンは全身運動であればどんな方法でも出てくるものです。
運動して15分後~3時間後くらいまで成長ホルモンは活発に分泌するとも言われています。
特別なスポーツでなくても、普通に運動をしていても、それだけで身長が高くなる可能性はあるんですね。
一番良くないのが何もしないで一日中部屋でごろごろするような生活。それでなければそこまでどのスポーツでなければいけない等気にすることはないでしょう。
激しすぎる運動は避けること
運動することによって一般的に成長ホルモンは活発に分泌していくことになりますが、あまりに激しすぎる運動、激しすぎる筋トレはやめておいた方がいいでしょう。
筋トレをすると身長が伸びなくなるという噂は長い間出回っています。
これは実際には筋トレをすると身長が伸びなくなるのではなく、あまりに限度を超えたレベルの筋トレをするという話です。
一般的な中学高校部活動レベルの運動で身長が伸びなくなるなんてことはないでしょう。
ボディビルダー並のトレーニングを成長期に行ったり、かなり過剰なトレーニングをするということは身長に悪影響を及ぼすかもしれません。
また疲労レベルが極限を超えすぎていると伸びないというような話もありますが、これも一般レベルの限度という話ではなく、スポーツ選手が体を壊すかどうかというもので心配をする必要はありません。
あまりに偏ったトレーニングをしないように、きっちりと理論だった運動をしていれば問題はないでしょう。
運動と食事と睡眠の好循環が大切
この方法をやれば身長が伸びる、この運動をすれば身長が伸びるというような流れで書きましたが、あまり運動やこの方法を使えば身長が伸びるというように一つのことにこだわるのはよくありません。
運動をすると成長ホルモンが多く分泌されるのは事実なのですが、それだけではなく、食事によって栄養をとって、睡眠をしっかりととってというこの流れが大事なのです。
むしろ身長を伸ばすことだけに専念するのであれば、ストレッチや運動に力を入れるよりは、栄養面に力を入れて夜早寝早起きでぐっすりと眠るというのがいいかもしれません。
栄養面であれば、普段の食事の見直しもいいですし、サプリメントで成長に必要な分を補うという方法もあります。
基本は運動・栄養・睡眠の好循環をまわしていくというようなイメージです。
たくさん運動して、気持ちよく汗をかいて、その分お腹が減って栄養のあるものをたくさん食べて、適度に疲れているので夜は早めにしっかりと眠るということ。
この健康・生活のバランスを上手く保っていけば身長を伸ばすチャンスを活かしていくことができるでしょう。
まとめ
ここでは鉄棒やぶら下がり健康器を使うことは身長を伸ばすのに良いのかということを書きました。
結論としては、使うこと自体は健康にはいいですが、特別に伸ばす効果があるというものではないということ。
伸ばすためには体を引っ張るということではなく、成長ホルモン分泌を促進させるために運動をしたり、運動・食事・睡眠のリズムをよくしていくということの方が大事になるということです。
なかなか体の成長、身長アップに関しては特効薬的なものがあるわけではありません。地道に生活を見直して頑張っていきましょう。
・身長を伸ばすのであればプラステンアップαのサプリメントもおすすめです。
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