身長を伸ばすことができる方法。この方法をネットで調べていると本当かどうかよくわからない情報が次々と出てきます。
今回は、「断食をすると身長が伸びる」というものがありました。
なぜ断食と身長が結びつくのか?一見あり得なそうな話になりますが、この話が出たことには理由がありました。
ここでは断食と身長の関係について話をしていきます。
目次
断食するというのは、一般的に身長を伸ばす行為ではない
断食をすれば身長が伸びるかもしれない。
そう思ってもすぐに実行するのは待ってください。
一般的に断食というのは、身長を伸ばすような行為ではありません。
普通に考えて、食べ物を食べなくなるのに、体が成長するというのは仕組み上おかしいからです。
たくさん食べるほどよく身長が伸びる。
実際はそこまで単純ではないにせよ、基本はこの理屈が成り立ちます。
食べて栄養を摂って、その栄養によって体の組織が作られていきます。
食べなければ身長は伸びない。これは常識的な話なのです。
今回の話は一般的な理論から離れた話になるため、なんとなく初めてしまわないように注意してください。
元ネタは30代の身長を伸ばすという話
断食と身長の関係ですが、この元情報は何から来ているのかを調べると、子どもを対象とした話ではなく、30代の大人を対象として身長を伸ばす方法として出てきた話でした。
30代の人の話の真偽はさておきとして、この方法が子ども、成長期の人を対象とした話ではないということがわかります。
成長期のときなんて、一般的にはお腹がすいて仕方がないくらいの時期ではないでしょうか。人によってはいくら食べても全く太りもしないくらいの状態になっているかと思います。
運動量も大人と比べると多いですし、代謝能力が全然違います。10代の時期で体も作っている途中の時期なので当たり前です。
食べたものが脂肪になるのではなく、骨や筋肉と素直に変化してくれるのが成長期です。
この時期といい大人になってからの体のはたらきを同一視してはいけません。
断食によって成長ホルモンが増加する
断食によって何故身長が伸びるというような話が出てくるのでしょうか。
これには理由があって、断食をすると成長ホルモンの分泌が増加するということが起こるようです。
この成長ホルモン分泌ということは、骨が成長する、身長が伸びるということにも結びつきます。ここから断食がいいなんて話が出てきたんですね。
成長ホルモンは身長に関する作用だけではありません。成長ホルモンは大人にとっても良い効果をもたらすものであり、大人になってからも分泌させ続けなければいけません。
大人になっても必要ということ。それはまず体脂肪を燃焼させるという効果です。太って悩んでいる人、ダイエットを目指している人にとっては良い話です。
また、成長ホルモンにはアンチエイジング効果もあると言われています。
若返りホルモンというような呼び方もされているようです。いつまでも若くいるために成長ホルモンを出し続ける必要がある。
そのために断食が必要ということ。
これであれば理解はできるものになりますね。
身長を伸ばすことを目的として断食をするのは疑問がわきますが、大人の美容健康目的であれば適切にやれば問題はないでしょう。
現代の大人は食べ過ぎの状態である
普通に毎日食事をしているだけ、なんていっても現代の大人は食べ過ぎの状態になっていることがほとんどです。
あるいは1日の消費カロリーとのバランスがあっていないかのどちらかでしょう。
デスクワーク中心の生活が普及してきているわけですが、人間本来の行動がデスクワークなわけはなく、体を動かすことを前提に作られているわけですので、消費カロリーはどんどん少なく脂肪が蓄積しやすい状態になっていきます。
食事量も、かつては今ほど豊かな食事ができないという時代が多くあったわけです。今も貧しい人はいるにせよ、日本で生活をしていて、日々食べるごはんに困る人というのはほとんどいなくなってきているでしょうし、お腹いっぱいまでついつい食べてしまうという人も多いでしょう。
このような時代において、毎日毎日、食べ続けて、断食であったり、小食に抑える日がないということは、胃腸に負担がかかりすぎてしまいます。
断食をして胃腸を休め、成長ホルモンを分泌させる。これくらいのことはやっておいた方がいいのです。
ただし、これは栄養が十分に足りている。食事量としてはとりすぎ状態になっている方に限定されます。
成長期で栄養をどんどん体が求めている状態でわざわざやるようなことではないでしょう。
大人は骨端線問題あり、本当に伸びるのか?
30代の大人でも身長を伸ばす方法ということで、断食による成長ホルモン分泌の増加ということが出てきました。
ただこの方法で30代の大人が本当に身長が伸びるのかということには疑問があります。
なぜ問題があるのかというと骨端線の問題があるからです。
骨端線というのは成長軟骨の部分で、この部分が成長して身長が伸びていきます。
この骨端線が大人になると無くなってしまうので、骨を成長させることができなくなると言われています。これは大人になると身長が伸びなくなるということからも事実と言えるでしょう。
もし大人になっても永久に伸び続けるのであれば、どんどん身長は高くなっていきますが、実際はそうはなりませんよね。
このことを考えると、大人になってから断食によって成長ホルモンを増加させたからといって、身長が伸びるというのは考えにくいのです。
骨が成長しなければどうしようもありませんし、まわりの美容意識の高い人、健康意識の高い人が断食を行うたびに身長が伸びているのでしょうか?ちょっと現実的な話ではなくなってしまいます。
成長期の栄養は足りていないし、消化も早い
大人ではなく成長期の子どもが対象の場合、栄養に関する考え方は全く異なってきます。
基本的に子どもが食べ過ぎで困るというのはそう多くある話ではないでしょう。おかしの食べ過ぎであったり、好きな食事があって、一つのものばかり食べている等は論外です。
そうではなく、一般的なごはんのおかずを食べ過ぎていて困るなんてことはなく、基本的には栄養は不足ぎみなのが当たり前でどんどん成長エネルギーに使われていくはずです。
もし、おやつ類や極端な炭水化物ばかりでもないのに子どもが太り続けているとすると、それは相当な運動不足なのかなとも思われます。
子ども時代であれば炭水化物であるお米、パンを大量に食べてもそれでも太らなかったりもするくらいです。
断食して出る成長ホルモンよりもエネルギー不足のリスク
断食すると成長ホルモン分泌が増加するというのは事実だということですが、成長期の場合はリスクがあると考えられます。
それは断食によって日常のエネルギーが不足してしまうリスクです。
大人は普段から食べ過ぎ状態になりがちですし、いろいろと不摂生もしてしまっているものです。
それに体の成長がこれ以上望めるわけでもないし、運動量も少ないということで摂取カロリーが少なくとも良いということになります。
成長期のときに栄養を取り入れて体を成長させるのに断食をしてしまうことでどうなるのでしょうか。
成長ホルモン分泌は増加するかもしれませんが、同時に成長に必要なエネルギーが減ってしまうということになります。
これは実際にやってみないとどちらがよく作用するのかはわかりません。やってみてエネルギー減のダメージの方が大きければ、逆に身長の伸びを止めてしまうということにもなりかねません。
そんなことをやってみたいですか?
ダイエット等であれば失敗して太ってしまったら他の方法を試そうということで、やり直しがききますが、身長が止まってしまいましたはもうどうしようもできません。
また伸び出したとしても本来の身長まで復活して伸ばせるのかどうかもわかりません。
成長期の人が断食を行うにはリスクが高すぎであり、安易に素人が手を出すようなものではないと考えます。
成長ホルモンは断食だけの話ではない
断食をすることによって成長ホルモンが分泌されるのはうらやましい。何とか成長ホルモンを分泌させる方法はないかと考えているあなた。
成長ホルモンは全然断食だけの話ではありません。
断食で成長ホルモンを分泌させるというのはむしろ異色の話であり、王道というのは運動と睡眠になります。
運動すること、体を動かすことによって成長ホルモンは分泌されるのです。これであれば成長期であれば学生なので、やろうと思えばいくらでも運動できますよね。
部活動での運動でもいいですし、文化系の人であれば筋トレであったり、ストレッチであったり、自宅でできるようなトレーニングはあるでしょう。
運動が得意でない人であっても自宅で軽く運動するくらいのことはするべきです。
できるのあればウォーキングやジョギングをしたりするのもいいですね。
そして睡眠。これは重要度の高い方法です。
寝る子は育つと言われているように、身長が高い人は子ども時代に本当によく寝ていたという人が多いものです。
寝ている間に成長ホルモンが分泌してくれるのですから、簡単です。早くたっぷりと寝ればいいだけ。
ただこれがなかなかできない人が多いのです。本当に小さな頃ならいいかもしれませんが、だんだんとやること、遊びたいこと、興味のあることを多くなってきて夜更かしが始まってしまいます。
そうするとせっかくの身長を伸ばすチャンスを失ってしまうということになります。
成長ホルモンを出すのにこんな簡単な方法があるわけですのでこの機会を活かすために、身長が気になるという人はとにかく早く寝るようにしていきましょう。
子どもは空腹時成長ホルモン分泌を狙う
子どもは断食をするのは良くないということを言いましたが、実は成長ホルモンは断食とまではいかなくても、空腹時にも多く分泌されるものだと言われています。
ということは、成長期であっても空腹時間を作ればいいということです。
空腹時間を増やすといっても、普通に食事時間はやってくるというのは当たり前です。無理やり食事を抜くという必要はありません。
やるのは間食をやめるということ。ちびちびとおやつを少しずつ食べているとお腹はすかなくなるかもしれませんが、これは空腹にならないまま次のごはんを迎えてしまいます。
しっかりとごはんは食べて、次の食事時までお腹をすかせておけばいいということです。
間食でなくても、間の時間に運動をすることでもお腹は自然とすいていきます。やはりエネルギーが余っている成長期のうちはたくさん運動して、体力を消耗して、またたくさん食べるという健康的なサイクルを実現していった方が身長も伸びやすくなってくるということです。
子どもの栄養不足はサプリメントで
子どもの身長を伸ばそうとして、成長ホルモンをたくさん分泌させても、肝心の栄養が足りていないと身長は大きく伸びていきません。
この栄養はただカロリーを摂取すればいいのでなく、本当に栄養成分を摂っていないといけないということです。おやつであったり、ジャンクフードであったり、そうしたものが多くて、栄養分が不足することもあります。
栄養面で心配があるという人はサプリメントを使うことをおすすめしています。単体の栄養の不足が具体的にわかっているのであれば単体サプリメントとしてビタミン〇〇等を購入するのもいいですが、具体的にどれがということが思い当たらないのであれば総合的な身長サプリメントを選ぶのがいいかと考えます。
身長サプリメントというと、よくわからないものも多くて迷うかもしれませんが、今でも栄養面から真剣に考えて配合された優秀なサプリメントが多く出てきています。
まずはこちらの方からサプリメントについても研究してみてください。
まとめ
ここでは、断食をすると身長が伸びるという話についての考察を行いました。
実際に成長ホルモンが多く分泌されるのは事実ではありますが、成長期の子どもが行うには適したものではなく、他の方法で成長ホルモン分泌を促していった方がいいでしょう。
断食は大人にとっては、健康・美容面でのメリットが大きいものです。身長を伸ばすこととは関係なく大人であれば実施してみるのもいいかもしれませんね。
・身長を伸ばすのであればプラステンアップαのサプリメントもおすすめです。
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