遺伝の影響が大きすぎ?身長はどの程度?他の遺伝項目との差

遺伝の影響は大きすぎ?身長と他の項目

最近は遺伝の影響がいろいろと本人に影響を与えていて本人が努力しても、意味がないのではくらいの話もよく話題になっているようです。

身長に関してもよく遺伝の影響については話題になって、遺伝の状態によってはもう低いことが決まってしまってどうしようもないなんてことも言われたりすることがあります。

ここでは遺伝の影響について身長の話だけではなく、他の遺伝項目も含めて振り返ってみようかと思います。

遺伝の影響力に関するデータは?

遺伝がどれくらい人の身体や能力に影響していくのかということ。
これを語るには、どこまで遺伝が影響するのかというデータが必要となります。

あの人は才能があるから、あの人は親は良い体格をしているからといっても、それがどこまで受け継がれるものなのかがわからなければ、議論のしようがありませんよね。

直近で話題になったものとしては以下の数値が出されていました。

【遺伝の影響力】
音楽 92%
数学 87%
スポーツ 85%
体重 84%
身長 83%
一般知能 77%
記憶 56%
学業成績 55%
アルコール依存症 54%
外国語 50%
外向性 46%
言語性知能 14%

身長については83%と、このサイトの他の記事で書いているとはかなり異なる数値が出てきています。
83%というとかなり高めの印象を受けます。

このデータは一体どこから出てきたものなのでしょうか?
数値を調べてみると出典元としてAERAdotが出てきました。

数学は87%、IQは66%、収入は59%が遺伝の影響! 驚きの最新研究結果とは
https://dot.asahi.com/aera/2019072400072.html

噂として出てきたデータというわけではなく、しっかりと調査された上でのデータだということがわかります。

身長は83%、残り17%がその他の要素で決まるということです。

例として出ていたビリギャルは起こりえない?

このデータ元の記事で出てきた言葉として、ビリギャルのようなサクセスストーリーは起こりえないということがありました。

ビリギャルとは、落ちこぼれのギャルだった人がたった1年間で慶応大学に合格したというようなストーリーで実話で本人も存在しているものです。

身長とは違う話になりますが、勉強部分も遺伝要素が大きいので、落ちこぼれの人が努力して有名大学に合格するのは難しくて遺伝上良くないといけないという趣旨になります。

これは本当なのでしょうか?
こうした話が出てくるとこの論自体が怪しいものに思えてしまいます。

実際には親がそんなに良い大学を出ていないとしても、子どもが良い大学に合格する例はたくさんあります。

いきなり全否定で遺伝で良くないとダメというのは無理があります。
おそらく確率論で考えると、大体の親の実力と子どもの実力は比例する傾向にあることは事実かと思われますが、個別のケースで見ると結構バラバラで、頑張って有名大学に行く人も少なくありません。

学力の面で遺伝がどうかという点が出てくると、身長や他の要素の遺伝の要素のパーセンテージの方もどうなのかと疑いが出てきてしまいます。

一方で身長は2~3割しか影響しないという話もある

身長に関して遺伝要因が83%もあって、それ以外の要素は17%しかないというのが今回のデータです。

一方、2~3割しか身長には遺伝は影響していないという説も多く出てきています。こちらはサプリメントの販売会社が多く主張しているものになります。

一つの会社が主張しているだけではなく、複数のところからの主張が確認できていますので、2~3割というのも明らかに誇張というようなものでもないと考えられます。

この場合ですが、どちらもその根拠ということが完全に明らかになっているわけではないということが問題です。
どうやってそのパーセンテージを出したのか、調査対象は何人だったのか、また調査した人が日本人なのかどうなのかというようなことも出てきます。

この手の調査は実際にはかなり難しいということが考えられます。
小さいときからどのような生活習慣を送ってきたかということをアンケートだけで回答するのは相当難しい部分があります。本人も自覚していないかもしれません。

また人種であったり、時代の影響であったり、ありとあらゆる外部要因が影響してくることも考えると、そう単純に親の身長と子どもの身長を比較してOKというようなものでもなく、きちんと証明するのは本当に大変なのではないでしょうか。

日本人の平均身長が変化し続けているという事実

日本地図

日本人の平均身長について見てみると、日本人だからといって昔からずっと同じ身長ではなかったということがわかります。

今現在は男性171cm、女性158cm程度が標準数値となっていますが、これはこの数十年レベルのことで、昔は10cm近く平均身長が低かったときもありました。

もっと歴史的にさかのぼると江戸時代は男性でも150cm台が当たり前だったというようなこともあります。

その時代の環境によって平均身長は変わってきているのです。
これは食糧が充実してきたり、食べるものが変化してきているということが考えられます。

そうすると、遺伝の影響範囲というのは必然的に小さくなりますよね。
もし遺伝によって大半が決まってしまうということであれば、子どもは親の身長と近い身長になりますし、そう数世代くらいでは身長が大きく変わるということは考えにくくなります。

実際には、たった数世代で平均身長は全然違うという事実が出ています。ここから遺伝ですべて決まる、すべてとは言わなくてもほぼ決まってしまうような言い方というのは違うのではという意見が出てくるわけです。

83%の遺伝影響というのをどう捉えるか

83%の遺伝で身長が決まるというのをどう考えるか。
こんなに遺伝で決まってしまうのであればもうどうしようもないと考えるのか、17%も遺伝以外の要素があるのであればいくらでもどうにでもなると考えるのか。

個人的には後者の考えの方が可能性があっていいとは思います。
またそもそものところ、この83%の数値が実際の身長数値にどう影響を及ぼすのかということが不明なのです。

83%というのは身長の何cm分に該当するのかということがわかりません。
もし仮に男性の平均身長が171cmとして、単純に83%をかけると142cm程度になります。そうすると残り30cm近くが変動することなり、こんなに変動するのでは遺伝の影響なんてとても言っていられないことになります。

実際にはそこまで単純であることはないとしても、後天的要素が10cmでもあれば、もうその範囲で全然違ってきてしまいます。
残りの10cmを最大限伸ばせばよく、遺伝のことを気にしても仕方がないと言えますよね。

他の遺伝項目について考える

今回は遺伝に関するデータということで他の項目についても遺伝の影響がどれくらいあるのかということが開示されています。

ここでは他の遺伝と言われる要因についても考えてみます。

スポーツの遺伝影響のような絶対性

スポーツについては、85%の遺伝要因があるということが書かれていました。

スポーツの遺伝に関してはこれはかなりの絶対性があると個人的には感じています。

環境が良くて、小さいときから親がスポーツをさせていたり、良い指導者がついていたりということは影響してくるとは思いますが、それでも本人の生まれながらの才能が明らかに影響してくる分野ではないでしょうか。

体格が良くなければ著しく不利になるスポーツもありますし、センスというものは努力だけでどうにもならないことも多すぎるように思えます。

努力をしても無駄ということを言っているのではなく、血の滲むような努力は当然としてそれ以外にも生まれもった能力の差、つまり遺伝が影響する要素が極めて大きく感じてしまいます。

スポーツ能力については、この意見に関して反対する人は多くないのではないでしょうか。皆さんも学校生活であったり、プロスポーツ選手等を見ていると感じますよね。

音楽は遺伝なのか環境なのか

ジャンルは変わって音楽では92%が遺伝の影響があると書かれています。
92%というとスポーツの能力よりも遺伝の影響が大きくなってしまいます。

ただ個人的にはこれはどうかなと思えるところがあります。
音楽の場合、何をもって測定したのかが難しい部分が大きいです。

音楽には絶対的な正解があるわけではありません。セールスが良ければ音楽家として優れているとは限りません。技術的にどちらが上なのかというのは一概には言えない部分も大きいです。

クラシックに限っては厳密な部分もあるのかもしれません。

また音楽の場合、幼少期からトレーニングを受けている人、親が音楽関係であったり、音楽をしている人であれば、早くから練習したり、普段から音楽を聴くことによって能力が開花しやすいという部分も出てくるでしょう。

この要因は親の影響ではありますが、遺伝とは違う環境の話になります。アーティストの中には2世であったり、親の影響があったという人も非常に多いです。

このことを考えると92%という数値は高すぎるようにも思えます。
どこまで後の環境のことを排除して数値を計算できているのかということが疑問です。

身長はそこまで遺伝色が強くないのでは?

話を身長に戻しますと、他の項目でも遺伝の割合に対して疑問がわくように、身長に関しても本当にどこまでが遺伝なのかがわからない部分が多すぎます。

そして実際に身の回りで子どもが親よりもかなり身長が大きい例であったり、小さいという例。また兄弟間であっても身長が全然違う例も多く出ています。

こうした例を見ていると、とても単純に遺伝だけで決まるとは言えず、その範囲が大きいとは言えないのではないでしょうか。

例えばプロスポーツを目指していて、身長が2m欲しいというようなことは、遺伝の状態も良くなければできないのかもしれません。

でもそうではなく日常生活の中で、一般人として背を高くしたいというようなことであれば、伸ばしようはいくらでもあるように思えるのです。

遺伝で悩んでもいいことはない

この身長の遺伝影響がどれくらいあるかということですが、遺伝の影響を悩んでも仕方がないものになります。

遺伝で決まっている部分がどれくらいあるのかは今現在確認することはできません。

自分でどうにもできないことを悩んでも絶対に解決しないからです。
むしろそれよりは遺伝の影響が100%ではないという事実の方が大事です。

100%でないのであれば、これからの行動次第で、自分であったり、子どもの身長の伸びが変わってくるということです。

身長は他人と比較して高い低いで良く思ったり、コンプレックスになったりしてしまうものですが、せいぜい他人との差なんて10cmもないのが普通ではないでしょうか。

もっと大きい差の人もいるかとは思いますが、今よりも身長が10cm高くなれば大半の人は満足、それどころか数cmでも高くなればほとんどの人は困らなくなるはずです。

遺伝の影響で悩むよりも、とにかく残りの可能性を信じて身長を伸ばしていくことに注力するのが得策ですね。

身長を伸ばすためにできることとは

身長を伸ばしていくのにできることというのはある程度わかっています。

よく言われるのが栄養・運動・睡眠ということです。
栄養のあるものをよく食べて、適度に運動をして、深い眠りにつくというその基本を守ることが一番良いものになります。

好き嫌いがあったり、食べる量が少ない、食べているものが偏っている自覚があるという人。
運動やストレッチについて不足していると感じている人。
睡眠時間が少ない、夜更かしをしているという自覚がある人。

こういう人は生活を見直してみるとその後の伸びが変わってくるかもしれません。

また栄養に関しては最近ではサプリメントによって不足分を補うといような方法も出てきています。こうした方法を利用してみるのもいいでしょう。

→身長を伸ばすサプリメント

まとめ

今回は身長の遺伝による影響について話題が出ていたので、記事にしてみました。
身長は83%が遺伝によって決まるというようなデータがありましたが、他にもさまざまな説があり、実はかなり遺伝の影響は少ないというような説もあります。

どの説を信じてもいいですが、大切なのは、遺伝だからどうこうではなく、自分で伸ばせる範囲をしっかりと活かすということです。

身長に悩んでいるという人は身長を伸ばすための行動をしっかりとしていくようにしましょう。

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