身長を伸ばすことができる薬があれば、それを利用したい。
世の中の身長が低くて悩んでいるという人、子供の身長が低くて困っている人等は、もしそういう薬があるならと考えてしまいますよね。
医学は年々発展しているわけですが、現時点で身長を伸ばす薬というのはできているのでしょうか?また一般の人が使うことはできるのでしょうか?
目次
身長を伸ばす薬とは
身長を伸ばすことができるような薬は開発されているのか、ということですが、リアルタイムでそのような研究が進んでいるかどうかはわかりません。
現時点では大人の身長を伸ばすための薬というものは存在していません。ここは将来の開発を待つしかありません。病気というものでもありませんし、ダイエットや薄毛というものと違い、どこまでの需要があって本当に開発されるかどうかもわからない状態です。
身長が低い大人にとってはなかなか厳しいものです。
ですが、子供にとっては既に薬は開発されています。
薬というと、何か一般的に購入できるようなイメージがありますが、そうではなく医師の治療として行う成長ホルモンの投与というものになります。
背の低いコンプレックスというよりは本当に低身長症で全然身長が伸びていないという人が治療として子供時代のうちに行うような方法があるというものです。
身長を伸ばす薬の成分は?
身長を伸ばす薬としては具体的にどのような成分を指すのかということで調べてみると、次のような名前が出てきます。
ジェノトロピンゴークイック
ソマゾン
グロウジェクト
ソマトロピン
これらの成分名を調べてみても普通の人は意味がありません。
なぜならそれぞれが医療用医薬品の位置づけであり個別に購入できるというものではないからです。
それぞれ成長ホルモン剤の一種ということで、皮下注射で投与するものです。注射でということで医師の移動のもと自分で行うということはあっても、薬局で購入したりすることができるようなものではありません。
残念ながら飲み薬等で気軽にできるような薬というのは今のところ存在しないのです。
治療として医師の診察を受ける必要があり、本当に低身長の病気が疑われる人は早めに医師の診察を受ける必要があります。
身長がちょっと低くてコンプレックスになっているというレベルの人ではこの治療は受けられません。
メクリジン(メクロジン)はNG
身長を伸ばすことができる成分として検索するとメクリジン(メクロジン)という成分が出てくることがあります。
こちらは酔い止め薬の中に入っている成分です。
一時期、名古屋大学が研究していて成果を発表したことにより、話題となったのですが、この話の詳細を見てみると、まだ人が身長を伸ばすことに利用する段階ではないということがわかります。
こういう成分が研究結果として発表されると、すぐ飛びついて、乗り物酔いをしているわけでもないのに薬をどんどん飲むような人が出てきがちなところがありますが、はっきりとした検証なしにこのような行為をすることは危険です。
身長を伸ばしたいという気持ちはわかりますが、人体に危険がないとうことが証明されたもの、医師や専門家が推奨しているような方法のみをとるようにしてください。
無茶な方法をして身長を伸ばすどころか体を壊しても仕方がありません。
・メクリジン(酔い止め薬成分)で身長が伸びるのは嘘?正しい方法は?
薬が使える前提条件とは
この身長を伸ばすための薬というのが、そんなに気軽なものではなく、しっかりとした医師の診察を受けた治療でないと手に入らないということを書きました。
では、医師にかかればこれらの薬が手に入るのかというと、それもまた難しいのです。
このような治療は専門的なクリニックで行っていることが多く、どこでも行っているというようなものではありません。
治療できるのは子供に限ります。身長の伸びが止まってしまえばそこで治療は終了になってしまいます。もうほとんど伸びが見込めない人、未成年であっても、伸びが止まっている人は医師の許可が出ることは難しいかと思われます。
低身長に該当したら治療が受けられるとはいっても、その条件はかなり厳しくちょっと低いというレベルではなく、本当に常にクラスで一番前、前から2~3番目でもどうかわからないというようなものです。
治療自体も注射になるので、決して楽な治療であるともいえないところがあります。
・低身長だからといって治療が受けられるわけではない?低身長の目安
低身長治療が受けられる年齢
低身長である場合、成長ホルモン治療は何歳まで受けられるのかということについてはこのような情報がありました。
成長ホルモン治療は基本的には成人身長まで行いますが、治療の効果がない場合や重篤な副作用があった場合には終了となります。成人身長の定義は、年間の成長速度が1cm/年以下になったとき、または骨年齢が男子で17歳、女子で15歳に達した場合です。
http://www.nordicare.jp/FAQ/who-can-Start-the-growth-treatment.html#2
・年間1cm以下
・男性17歳、女子15歳
という条件であり、結構早めにこの条件が該当し、治療できなくなってしまいます。
まだ小学生くらいだと本人の自覚がない場合も多いですし、大人もまだ小学生なんだからこれから伸びると思っていたりします。
高校生くらいになって身長が低くて困ったとなっても、もう成長ホルモン治療としては終了ということ。実際は親がかなり早い段階で気付いてあげなければ治療は成立しません。
小学生から身長がまわりより劇的に低いということであれば気付きようもありますが、後からまわりに抜かされて自分だけ身長が伸びていかないケースもありますし本当に難しいものです。
薬とサプリメントとはどう異なるのか
身長を伸ばす薬については、なかなか手に入れたり、使うのが厳しいということを言いましたが、身長を伸ばすのには薬ではなくサプリメントというものもあります。
薬とサプリメントは何が違うのかということですが、薬は医師の治療のもと行う専門的なものになるのに対して、サプリメントはあくまで栄養補助食品の位置づけです。
ドラッグストアではあまりこの分野のものは売っていませんが、通販であればサプリメントは誰でも購入することができます。
薬による治療というのが注射で成長ホルモンを直接体に注入するのに対して、サプリメントは栄養バランスを整えることによる身長アップを狙っていきます。
身長を伸ばすのに大事とされる成分はある程度わかってきていますので、その成分で普段の食事では不足しがちな部分をサポートする役割を持っています。
栄養補助なのでサプリメントを使わなくても、食事を改善することで身長を伸びやすくするということも可能です。
ただ、なかなかどの成分が不足気味なのかもわからないですし、いくら特定の栄養成分が必要だとしても、同じものばかり食べるというわけにもいきません。
栄養コントロールは非常に難しくサプリメントに頼ってみるというのも良い方法だと考えます。
中学生・高校生以上は事実上サプリメント利用に
成長ホルモンによる薬を使っての治療はそのハードルの高さ、年齢制限の問題など大変な要素が多いです。
中学生・高校生になってきてから身長に関して悩みがあるとなった場合、その解決法としては事実上サプリメントくらいしか、何かを買ってできるというようなことはないのではないでしょうか。
どうしても本人も身長が低いことに気づいて意識してくるのが、思春期以降とかになってくるものです。
小学生のときはなんとも思われなくても、だんだんと中学生以降、男女それぞれの見ための違いも明らかになっていきますし、それぞれの容姿も気にしだします。そこで初めて身長に関しても低い人はより伸ばしたいと思いだしたりするものです。
ダイエット等と違い、後からでも頑張ればなんとかなるという類ではないということ。これがこの問題を解決するのを非常に難しくさせています。
アルギニンの効果は高い?
身長を伸ばす成分ということで調べていると「アルギニン」という成分を目にすることもあるでしょう。
アルギニンに関してはアミノ酸の一種になりますので、普通に食べ物からも摂取することができます。
具体的には肉類・魚類・大豆などに多く入っているとされています。
このアルギニンが身長を伸ばすのにどこまで役に立つものかということについては諸説あります。
アルギニンの成分が重要なのはわかった上で、総合バランスが重要であり、特定の成分だけをとっても意味がないとする説、またはアルギニンは重要なので積極的に量をとった方がいいという説があります。
アルギニンを最大限重視したサプリメントだとドクターセノビルのようなサプリメントもあります。
これは今現在、どういうアルギニンの摂り方が良いのかについては答えは出ていません。
結果を見ると、専門型も総合型もどちらのタイプのサプリメントも身長が伸びたというような報告が出ています。
絶対にどちらであれば大丈夫というものでも、どちらがダメというものでもなく、利用する本人との相性によって異なってくるということがわかります。
自分にとっての相性がいい方法はどれなのかと思っても検証しようがありませんので、いろいろとサプリを見てまずは続けられそうなものを試していくしかないでしょう。
大人の身長を伸ばす薬もサプリメントもありません
既に大人になっているけど身長を伸ばせるならもっと伸ばしたい。
身長を伸ばす方法を調べているのは、身長を伸ばしたい子供本人なのか、大人が子供の身長を伸ばそうとしたいのか、大人自身が身長を伸ばしたいのかがわかりません。
おそらく大人になってもまだ何とかして伸ばしていきたいという想いを持つ人も多くいるのでしょう。
ただ残念ながら現時点では大人の身長を伸ばす薬もサプリメントもどちらも存在していません。
昔は大人でも身長が伸びます、伸びすぎに注意!なんてことが書かれているようなサプリメントもあったのですが、今ではそのようなものはほとんど見かけなくなりました。
結局、大人向きに作られたような身長サプリメントはすべて偽物だったということです。
骨端線という成長軟骨部分が大人は無くなってしまっているので、骨を伸ばしようがなく、手術でもしない限りは伸びないというのが今の医学の理論です。
手術といっても保険適用外で1,000万円以上かかったり日常生活に支障があったりととても現実感があるものではありません。
下手な商品があって、良いことが書いてあったとしてもそれに引っかかってはいけません。
大人が身長を伸ばすことができるのは、薬やサプリメントではなくストレッチです。ストレッチで曲がった背骨等をもとに戻せば多少伸びる可能性があるということくらいです。
無理をせずできる範囲で頑張るようにしていきましょう。
薬・サプリメントだけではない総合的な身長対策を
薬を使った身長を伸ばす方法、サプリメントとの違い等を書きましたが、身長を伸ばすのに大切なのは薬・サプリメントだけではありません。
身長は何か一つの要因で伸びる伸びないが決まるのではなく、さまざまな日常生活の積み重ねによって変わってくる部分があります。
栄養以外にも運動や睡眠が大きく関わってきます。
普段から不健康な生活をしているのに、身長だけが都合よく伸びてくれるということはありません。
子供が身長を伸ばす場合は、きちんと健康的な子供らしい生活を送っているのかどうか。何か食生活や普段の行動、運動、睡眠等不健康な要素がないか等を見ていくようにしましょう。
まとめ
ここでは身長を伸ばす薬というテーマで説明しました。
確かに身長を伸ばす薬というものは実在しているのですが、それを利用するには医師の診察と治療ということが求められ、利用するハードルはかなり高いということがわかるかと思います。
それでも本当に必要とされて条件があう人であればやるべきではあるかと思います。子供のためにできることであれば、それは考えてみるべきです。
またそこまでの条件には適応しなかったとしてもサプリメントで伸ばしたり、伸ばすための工夫をしていくということである程度の対処は可能になってきます。
人の身長は数cmでも違ってくれば結構違ってみえるものです。身長について悩みがあるのであれば出来る限りのことを考えて実行してみましょう。
・身長を伸ばすのであればプラステンアップαのサプリメントもおすすめです。
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