身長を伸ばすための方法を調べていると、本当にいろいろな方法が出てきます。科学的にも良さそうなものもあれば、そうではないようなものもまた多くあります。
身長を伸ばすという方法の一つに日光浴をして太陽の光を多く浴びるというようなものもありました。
この方法は健康面や実際の効果を考えるとどうなのでしょうか?
目次
日光浴とすると身長が伸びるという話
日光浴をすると身長が伸びるという話については最近ではあまり聞かなくなってはきています。ただ子どもの成長という観点では、日光浴は大事というようなことは今でも聞きます。
身長というよりは小さな子どもの日常的な生活リズムの改善や元気さというようなイメージでしょうか。
部屋の中でずっと遊んでいる子どもよりも日中は元気よく外で遊んでいる子どもの方が健康的にも、社会的にも良さそうですし、成長という面でも良さそうに見えます。
実際に日光浴というのはメリットもしっかりとある行為となっています。
欧米では当たり前のように行われている行為でもありますよね。
日光浴のメリットとは?
日光浴をすることによって得られるメリットは何になるのでしょうか。
もちろん肌を焼いて小麦色の肌に変えるというようなことではありません。
日光浴をすることの一番のメリットはビタミンDが生成されるということです。ビタミンDは食品からも摂ることができますが、日光を浴びるだけで生成されるということは本当に重要なことです。
ビタミンDが少なくなるとカルシウムが吸収されにくくなる、免疫力が低下する、生活習慣病になりやすくなるという問題も起こります。
またセロトニンというホルモンの分泌を促してくれます。
これは幸せホルモンとも呼ばれるもので、ストレス解消や不眠解消にも結び付くものになります。
ストレスや鬱予防等でもセロトニンの成分、サプリメントが利用されています。日光を浴びるだけでこの成分を得られ気持ちが落ち着くのであれば、ぜひ浴びにいきたいですよね。
日光を浴びると何か気持ちのよい気分がするというのは、気分だけではなく実際に良い成分が発生しているからということなのです。
最近はメジャーな方法ではなくなってきています
昔は日光浴というのは誰もが行っているようなことだったのですが、最近はメジャーな方法ではなくなってきています。
日光浴が盛んな欧米も減ってきているというような話もあります。
それは、紫外線の問題があるからです。
オゾン層が破壊されて紫外線が増えるということで環境問題が盛んになってきました。今ではオゾン層破壊の話は落ち着いてきたようですが、紫外線問題が注目され、日光浴はそこまで行われなくなっています。
紫外線を多く浴びると
・皮膚のシミ、しわが出てきてしまう
・見た目が老けてしまう
・皮膚がんのリスクがある
というような問題があるということです。
昔は日焼けをしていた人も今は日焼け止めを塗って外出するのが当たり前のように変わったりもしています。
日光浴には良い面もたくさんあるのですが、時代の流れは変わってきているということです。
ビタミンDを生成するということ
日光浴の最大のポイントはビタミンDを生成してくれるということ。
昨今ではビタミンD欠乏症の子どもが増えているそうです。
少し前のデータですが2009年から2014年までの5年間でビタミンD欠乏症と診断された1際~15歳の子どもの割合が3倍に増えたというものもあります。
これは日光浴をしなくなった、紫外線対策をやりすぎて、ビタミンDの生成が減ってしまったということが原因です。
ビタミンDが不足すると骨が歪みやすくなる、骨折しやすくなるということが起こります。またビタミンDが不足しすぎるとがんになりやすくなったり、皮膚に問題も起こったりします。
紫外線の問題を回避しようとしたのに、紫外線を浴びたのと同じ問題が起こってしまうという微妙なことが起こるのです。
非常にバランスをとるのが難しい話になってくるのですね。
ビタミンDはカルシウムの吸収を助ける
ビタミンDの特徴といてカルシウムの吸収を助けるということがあります。
これが日光浴が身長を伸ばすのに良いとされることの元になっていると思われます。
カルシウムを摂っても、ビタミンDが不足していると吸収ができなくなってしまうのです。
単純に量だけを見てもダメで吸収率の点でも見なくてはいけなく、カルシウムとビタミンDを摂ることによってはじめてカルシウムがよく吸収できるようになります。
それでは日光浴をすれば身長が伸びていくのか、といいますとそれはやや異なる話になります。
ビタミンDでカルシウムの吸収を助けなければ吸収効率は上がりませんが、そもそもの話としてカルシウムを摂ったからといって身長が伸びるというわけではないからです。
カルシウムを摂ることによって骨は強くなってきますし、カルシウムは成長にも、大人になっても必要なものです。
必要栄養素の一つであることは間違いありませんが、骨を強くするのと骨を伸ばすのはまた別のことであり、骨を伸ばすにはたんぱく質を中心とした各種栄養素が必要となります。
日光浴は成長には必要な要素がありますが、日光浴をすれば身長が伸びるというのは話がやや飛躍しているところがあります。
蛍光灯で日光浴効果は得られるのか?
日光浴はビタミンD生成やセロトニンのホルモン分泌等良い影響があることがわかっています。
ただ、直射日光を浴びるリスクもまたあり、あまり思いっきり日光浴をすることは躊躇してしまいます。
それでは、代わりに蛍光灯などで光を浴びたりすることでは効果はないのでしょうか?
これは残念ながら蛍光灯と太陽光では光の種類が異なり、蛍光灯の光を浴びても同じ効果は得られません。
実は蛍光灯の光を浴びてビタミンDを生成できる特別な蛍光灯というのも販売されています。
残念ながらそこまでの話題にはなっていないようです。普通の人はビタミンDを光を生成しようという考えには至らないのかもしれません。
特別な蛍光灯が出ているということは逆にいえば普通の蛍光灯の光ではどうにもならないということです。
朝に日光を浴びるということと、蛍光灯の電気で目を覚ますのでは何か感覚が違うということ、自然にわかりますよね。
必要な日光浴の時間
ビタミンD欠乏症にならないために、また順調に成長するために、必要な日光浴の時間というのはどれくらいになるのでしょうか。
この時間については諸説あるようで、書いてあることがバラバラなものが多いです。
黄色人種の場合、3分でもいいと書いてあるところもありました。
日陰であってもある程度ビタミンDが生成されるということです。
ただ、はっきりとした数値であるとはいえませんので、信頼性の高いものとして国立環境研究所の資料を紹介しておきます。
国立環境研究所では、対象を成人としていますが、1日に必要なビタミンDを5.5マイクログラムが最低必要としています。
この5.5マイクログラムを日光浴で生成させるとすると
・7月であれば、札幌市で4.6分、那覇市で2.9分
・12月であれば、札幌市で76.4分、那覇市で7.5分
(いずれも12時時点の観測)
とされています。
季節と地域によってかなりの変動があるということがわかります。
夏の時期であればビタミンD生成量も多いのですが、冬になると生成量も下がってしまい、札幌のような寒い知識だと、1時間以上外にいないと生成できないという結果となりました。
必ず暖かい地域に住むというわけにはいきませんし、日光浴だけでビタミンDをなんとかするというのは結構難しい話なのかもしれません。
参考)国立環境研究所
https://www.nies.go.jp/whatsnew/2013/20130830/20130830.html
子供に日光浴をさせるべきか
日光浴が身長を伸ばすことに直接結びつくというわけではなくても、やはり成長に関しては必要なことだということはわかりました。
では子どもに積極的に日光浴をさせるべきなのか。
これは非常に微妙な話になっています。
昨今では紫外線対策をしすぎでビタミンD欠乏症になっているということもあるくらいで、むしろもっと日光浴をさせた方が良いということになるのでしょう。
ただし、強すぎる太陽光、紫外線を浴びるリスクもあります。
日陰でもできるということで、直接日光を浴びるのではなく、日陰に入ってのんびりとすごすのは良いとされています。
また他には、手のひらだけ日光にさらせば紫外線のリスクは少なく、しっかりとビタミンDは生成されるということもあります。
そうはいっても、手のひらだけの日光浴をどうやるの?ということにもなってしまいますし、あまり健康マニアでもない限り、日光浴のためだけに何かをするというのもないですよね。
結局のところ、あまり家の中に閉じこもるということは避け、適度に外で遊んだりするのが良いということ、また日陰でも良いので日差しの強いときは日陰でも過ごすのを考えるということです。
日光浴は必要なことではありますが、無理にすすめるようなものでもないということで理解しておきましょう。
ビタミンDは他の方法でも摂取可能
ビタミンDを生成させるために日光浴という話をしましたが、ビタミンDについてはかならず日光浴をしなければ摂れないということではありません。
食べ物からビタミンDを摂取するということも可能です。
ビタミンDは野菜、穀物などにはほとんど含まれていません。
とにかく魚類がメインになります。
・イワシ
・カレイ
・サンマ
・シラス
・ブリ
・サケ
他にはしいたけ、きくらげといったきのこにもビタミンDは含まれています。
魚類から摂ることができれば安心ですね。
また昨今ではビタミンDのサプリメントも多く出ています。
カルシウムとビタミンDが一緒に摂れるというようなサプリメントもあります。
ビタミンDが気になるという方はサプリメント利用を考えてみるのもいいでしょう。
身長を伸ばすこととビタミンD
身長を伸ばすことに話を戻しますと、ビタミンDは必須の栄養素ではありますが、それだけでは直接的に身長を伸ばすことではないということを言いました。
身長を伸ばすために日光浴をするというのは間接的な話になりますし、魚を食べるというのも総合的にはいいですが、それだけではということになります。
ビタミンDもとって、身長も伸ばして、ということを総合的に考えた場合、身長を伸ばす専門のサプリメントを飲んでみるというのも一つの方法です。
特に身長に困っていない場合はビタミンD単体のサプリや摂取方法を考えてみるということでもいいですが、身長を伸ばすのであれば、単体のことをするよりも総合力で勝負をした方がいいものです。
サプリメントでビタミンDを選ぶよりも、最初から身長を伸ばすサプリメントを購入した方がビタミンやたんぱく質、カルシウムを含め成長成分等も加えた総合的な栄養摂取が期待できます。
子どもの身長を伸ばすには
子どもの身長を伸ばしていくことを考えると特定の行動だけではなく総合的なものが必要となります。
日光浴もした方がいいということが書いてある情報もありますが、ただ日光浴をしただけで身長が伸びるというわけではありません。
カルシウムやビタミンDも同様に、ただそれだけを摂れば身長が伸びるというわけではなく、あくまで身長を伸ばすのに必要な1要素でしかないということが正しいのです。
また、身長を伸ばすには栄養・運動・睡眠というのが重要な3要素とされています。
その中でも栄養は最も大事なものとなり、総合的な栄養素が求められます。カルシウム・ビタミンDだけではなく総合的なものが必要なのです。
栄養だけではなく、運動・睡眠も気をつけなくてはいけません。
特に大事なのが睡眠で睡眠時間が不足していたり、睡眠の質が悪いと身長の伸びが悪くなると言われています。
このように身長を伸ばしていくのには総合的な要素が多く関わってくるのです。
身長を伸ばすために〇〇をすればいいという話はときどき出てきますが、あまり一つのことだけにこだわらないように総合的に対策ができるようにしておきましょう。
・身長を伸ばすのであればプラステンアップαのサプリメントもおすすめです。
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