身長を伸ばすのにどんな食べ物を食べていればいいのか?
子育て中、成長期のときの食事は将来の身長を左右するものになりますし、子どもの身長の伸びが悪かったりすると気になってきてしまうものです。
いろいろな食べ物が身長に良い等と話が出てきますが、その一つとしてじゃがいもを食べるといいというような話もありました。
じゃがいもであれば比較的気軽に食べられるものにはなりますが、その実態、効果としてはどうなのでしょうか?
ここではじゃがいもの効果について見ていきたいと思います。
目次
じゃがいもの栄養素はどうなっているの?
じゃがいもをたべると身長に良いのかどうか。
それは、じゃがいもに含まれる栄養素を見てみるとわかるかもしれません。
じゃがいもの栄養についてwikipediaで確認してみました。
100 gあたりの栄養価
エネルギー 76 kcal
炭水化物 17.6 g
食物繊維 1.3 g
脂肪 0.1 g
飽和脂肪酸 0.01 g
多価不飽和 0.02 g
タンパク質 1.6 g
ビタミン
チアミン (B1) 0.09 mg
リボフラビン (B2) 0.03 mg
ナイアシン (B3) 1.3 mg
パントテン酸 (B5) 0.47 mg
ビタミンB6 0.18 mg
葉酸 (B9) 21 μg
ビタミンC 35 mg
ミネラル
ナトリウム 1 mg
カリウム 410 mg
カルシウム 3 mg
マグネシウム 20 mg
リン 40 mg
鉄分 0.4 mg
亜鉛 0.2 mg
銅 0.10 mg
マンガン 0.11 mg
じゃがいもの栄養は以上のようになっています。じゃがいもMサイズ1個が135g程度ということで上記はM1個よりも若干少ないくらい量での基準となります。
栄養分としては、ビタミンがバランス良く入っているということ、またマグネシウムが豊富に入っていることがわかります。
カルシウム、たんぱく質は少ないですね。
※じゃがいもは、ビタミン群やマグネシウムを含んでいるので身長の成長に効果的!
カロリーは100gあたり76kcal、1個にすると約100kcal程度です。
これはそんなに少ないとまではいえないですが、米を食べると100gで168kcalとなっていますので、主食レベルで考えると少な目になります。
ただ食べ方でバターであったり、フライドポテトでの油であったりと高カロリーになる方法も多いので、なんでも食べても大丈夫というものでもありません。
日本人のじゃがいも摂取量は少ない

日本人は一般的にじゃがいもをたくさん食べているのかどうか。
そのまま蒸して食べるということはそこまで多くないかもしれませんが、フライドポテトであったり、ハンバーグやステーキの添え物であったりとそれなりにじゃがいもに触れる機会は多いような気もします。
日本人のじゃがいも消費量を調べると年間24.6kgで、世界と比較するとそんなに多くないということがわかりました。(世界82位)
確かに世界と比べると量は少なくなるかもしれません。
それは主食が日本人は米になりますし、そこまで本当に日常的にじゃがいもを食べているとはいえないわけです。
これが欧米の方では本当に毎日のように、主食としてじゃがいもを食べる人たくさんいるわけです。米の代わりのエネルギー源として利用していたりするのです。
オランダ人のじゃがいも摂取量が多いという比較

なぜ、じゃがいもが身長に良いという話が出てくるのか。
その理由として背の高い欧米人がじゃがいもを主食していることが多いからということがあげられるのかもしれません。
今、世界で一番身長が高いのはオランダ人と言われています。
男性184cm、女性171cmという情報もあり、本当に日本人とはもう基本レベルが異なりますね。アメリカ等と比べてオランダ人に特に身長が高いです。
身長180cm台で平均であるということはそれ以上もたくさんいるということ。日本人だと暮らしにも影響が出てしまいそうな身長差があります。
このオランダ人の主食がじゃがいもで相当な消費をしているということ。
これは同じじゃがいもを食べていれば、オランダ人と同等とまでは言わなくても身長を大きく伸ばすチャンスが出てくるのかもしれません。
食生活が身長に与える影響はかなり大きいと言われています。
身長を伸ばすのには栄養・運動・睡眠が重要とされていますが、特に食事を変えるだけで身長が大きく変わるというのは過去の歴史からも明らかになっています。
欧米人の背が高めなのは、人種的な要因もありますが、食生活の差というところも大きいのです。
オランダ人の背が高い理由は?

ここで注意しなければいけないのが、オランダ人の主食がじゃがいもだからといって、じゃがいもだけを食べ続ければ背が高くなるのかどうかということです。
実際にオランダ人の身長が高い理由は何故なのか。
これは、じゃがいもが主食であるとは限りません。
オランダはチーズの生産が多く、普段から乳製品を大量にとっています。
また肉食文化でもあり、大量のたんぱく質を摂取しています。
そして、人種的なもの、地理的な影響があると考えられます。
じゃがいもの栄養はあるとはいっても、じゃがいもは決してすべての栄養を満たしている食べ物ではありません。
オランダ人が食べているからじゃがいもを食べればいいというような論調の記事も見かけますが、単純に判断するのは待った方がいいでしょう。
マグネシウムが骨を作るために必要

じゃがいもに含まれる栄養素として豊富なものにマグネシウムがあります。
マグネシウムは骨を作るのに役立っています。
骨をつくるのにカルシウム、マグネシウム、リンが必要とされています。
一般的にカルシウムを摂ればいいようなイメージがありますが、カルシウムだけではなくマグネシウムも必要ということに加え、カルシウムの吸収率にもマグネシウムは関係してきます。
良い栄養をとっても、吸収することができなければその栄養はそのまま外に流れていってしまいます。カルシウムはマグネシウムがあって初めてしっかりと吸収されていくのです。
マグネシウムは、魚、野菜、海藻、豆類に多いとされています。
じゃがいもにも多く含まれているので、このマグネシウム補給という点では優れていると言えます。
亜鉛も成長ホルモン分泌に必要

他に身長を伸ばすのに重要な栄養素として、亜鉛があります。
亜鉛は成長ホルモンの生成に必要となるので、骨を伸ばす、身長を伸ばしていくには非常に大事なものになります。
亜鉛が多い食べ物を見ると、魚類、肉類、海藻、野菜、大豆類が出てきます。
牡蠣、いわし、レバーが非常に多くなっています。
この亜鉛ですが、じゃがいもにも含まれています。
じゃがいもにも亜鉛は含まれているということでじゃがいもを推している方もいるようですが、じゃがいもの亜鉛の量は0.2mg。
牡蠣は13.2mgも入っていて、これは特別に多いものにはなりますが、じゃがいもは亜鉛は入っているけど、そこまで多く含まれているものとはいえません。
積極的に亜鉛を摂ることを考えるとじゃがいもではなく別の食べ物の方がいいでしょう。
一番ダメなものはスナック類

一番食べてはダメなもの、それはお菓子、スナック類です。
これらは栄養分があまり含まれていなく、糖質、カロリーが大量にあるということがほとんどです。
ポテトチップス等じゃがいもが使われているようなお菓子はありますが、栄養分よりもカロリーが大幅に高いものになってしまっているため、これで栄養を確保するというのはよくありません。
あくまでおやつとして食べるもので、栄養効果は期待してはいけないのです。
それどころか、おやつを食べて、お腹がいっぱいになり、本来のごはんを食べる量に影響した場合、本来とることができた栄養がとれなくなってしまうということも考えられます。
関係なく夜ごはんもしっかりと食べられると思っていても、もしそのおやつを食べなければもっと多くのごはんを食べることができたかもしれないわけです。
おやつはストレス解消にもなりますし、絶対に食べるなというものではありませんが、身長を伸ばしていくということを考えると、マイナスの効果しかありません。
なるべくおやつでお腹を膨らませるということはないようにしておきたいものです。
じゃがいもだけを食べれば身長が伸びるというものではない

じゃがいもを食べると身長が伸びるという話がありましたし、実際に身長が伸びるという趣旨で書いてある記事も見かけました。
ただ、今回じゃがいもの栄養から調べてみると、確かに栄養はあるものにはなりますが、これで身長が伸びる食べ物とはちょっといいがたいところもありました。
オランダ人を始めとする欧米人の主食となっているということもあり、身長に良い影響を与えている可能性はあります。ただ栄養成分的にみると、それよりは、乳製品消費量であったり、肉食の影響が大きいようにも思えます。
身長を伸ばすための理論というのは、完全に解明したわけではありませんので、今後もいろいろな可能性が出てきたり、今までの常識がひっくり返るということもあるかもしれません。
今の段階においては、栄養はあるから食べるのはいいけれど、じゃがいもばかりを食べたり、特に多く食べるということまでをするものではないかなというところです。
もっとバランスよく栄養を摂るということを心がけた方がメリットが大きいと考えられます。
普段からの食事内容を見直ししてみる
身長を伸ばすためには普段からの食事内容を見直してみることが大事です。
じゃがいもの話が出てきましたが、特にじゃがいもにこだわったものではなく、全体として栄養バランスが取れているのかということを意識した方がいいです。
特にカロリー中心、炭水化物、糖質中心になっていて、お腹はいっぱいになっているけれども、栄養としては実は不足しているということ。これが日本人は多くありそうです。
ジャンクフードが多かったり、おやつが多い、米しか食べていなくておかず類を食べている量が少ない。こうしたことを注意していく必要があるでしょう。
サプリメントも場合によって活用する

身長の伸びが思っているよりも悪い、なかなか伸びていかないということであれば、身長を伸ばすサプリメントを利用してみるのも良い方法です。
栄養分をで悩んでも、なかなかそう都合よく身長を伸ばすのに良い栄養のものを食べるというのは難しいものです。
料理を作るにしても時間の問題もありますし、毎日同じものというわけにもいきませんし、家族や味の好みの問題もあります。
サプリメントであれば、通常の食事に追加でとることができるため、栄養をしっかりと補うことができます。
理想の身長に追いつくまでの間、食事内容も意識しつつサプリメントを併用してみるというのは良い方法になるでしょう。
食べただけでなく、しっかり運動をして、睡眠をとる

身長を伸ばしていきたいのであれば、ただ栄養のあるものを食べるだけではなく、食べた後もしっかりと運動をして、睡眠をたくさんとるということも必要になります。
体を成長させるには栄養が必要ですが、その後成長ホルモン分泌を促進させるのは運動や睡眠となります。
運動をすれば、消化をすすみ、ごはんを食べる量も多くなってきます。運動をしないと普通は食が細くなってきてしまうものです。そうではなく肥満になるパターンもありますが、それはまた身長を伸ばしにくいものになってしまいます。
過剰な運動をする必要はありませんが、日中しっかりと活動して夜には疲れているくらいがちょうどいいのです。
そして睡眠を多くとって、深い睡眠を得ることが大事です。たくさん食べてたくさん運動していれば睡眠もよくなりますよね。
ここも夜更かししてしまったりすると、生活リズムが乱れ、成長ホルモン分泌も悪くなってしまいます。
成長期のうちは、身長を伸ばすのであればどれだけ健康的な生活を送っているかが勝負となってきます。
食事だけでなく、生活リズムの見直しというのもしてみるべきです。
まとめ

ここではじゃがいもが身長を伸ばす効果があるという話を受けて、その実態について調べてみました。
確かにじゃがいもには栄養もありますし、欧米の方の主食となっている事実はありますが、食べものとしては、特別に身長を伸ばしやすいというわけではありません。
身長を伸ばすのであればバランスの良い栄養を心がけるということ、また生活リズムをよくしていくということが必要です。
じゃがいもや特定の食べ物だけにこだわらず、全体について見直していくようにしていきましょう。
・身長を伸ばすのであればプラステンアップαのサプリメントもおすすめです。
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