日本人の身長はだんだんと小さくなってきているという話を聞くことが多くなってきています。
その中でも今回聞いた話が平均身長が男子で169cm、女子が155cmになっているという話でした。
この話が事実であるならば、かなり平均が下がったという印象があります。特に女性側の身長が低すぎるようにも思えます。
ここでは、この話の実態と、身長が下がってきた理由について話していきます。
目次
平均身長 男子169cm女子155cmの根拠は?
平均身長で男子169cm、女子155cm。これは18歳のときの身長だということです。
それ以降は高校を卒業してしまうため、完璧な全員のデータというのはとれませんので、大体平均は高校卒業レベルで考えるのが標準になります。
大学であったり、会社であったり身体測定はあるかもしれませんが、そのデータをどこまで提供しているかはわかりませんし、自営業の場合は、独自に健康診断を受けない限りはもう身長はわからなくなってしまいます。
さて、この身長169cm、155cmということですが、この話はネット上で話題になった話であり、今のところ特定の根拠というのは見つかっていません。
そのため、デマであったり、平均身長が下がっているのを誇張した話、特定の地域、対象だけの話の可能性もあります。
身長は日本全体で見ないと特定の場所だけだと、低い人が多い地域もありますし、なんともいえません。
この情報だけを見て信頼するのはまだ早いかもしれません。
2017年時点で平均身長は下がっている事実
身長男子169cm、女子155cmが本当かどうかわからないのであれば、とりあげる必要はないのでは?ということになりますが、実は他にも平均身長が下がっているという情報があり、この話を完全に全面て否定というわけにはいかないかもしれません。
参考記事
2017年時点ですでに男子平均が169cm台になったという話がありあす。
元データを探すと女性も156cm台ですね。
これがそのまま2020年と進んでいくと、もっと下がってきたということがあっても、そこまでおかしいという話ではありません。
本来であれば平均身長はだんだんと高くなってくるのか、当たり前というように考えられていました。
戦前日本人の平均身長がとても低かったのが、戦後食生活が欧米化し、また栄養状態がよくなったということで、欧米人の身長に向かって伸び続けてきたということがありました。
男性平均身長も171~172cmレベルにまで上がってきました。
ただ、この20年くらいはもう身長が止まり、むしろ下がってくるという傾向が見え始めていました。
そして直近になると、その下がるという話を本当に多く聞くようになったのです。若者はだんだん背が高い人が出てくるというイメージがあったのですが、完全にそのイメージは覆されてしまいました。
平均身長低下の理由は?
なぜ今になって日本人の平均身長が下がっていってしまっているのか?これは何か体や生活に問題が起こっているのではないか?
平均身長が下がるということ、それも何世代もかけてではなく、たった20年程度で下がるということは、やはり何らかの理由というものになるでしょう。
ここで平均身長低下となるものについて振り返ってみます。
低出生体重児の影響がある?
低出生体重児、つまり生まれたときに体重が少ない子どものことを言っています。
こうした子どもは将来においても身長は伸びづらいのではないか、また低出生体重児が増えていることが日本人の平均身長の低下につながっているのではないかという説です。
この指摘については、本当に関連性があるのかという疑いも出ています。こちらの記事でも書きましたが、低出生体重児が増えた時期と身長が低下した時期が合っていないということです。
たまたま低出生体重児が増えた時期と平均身長が下がった時期に重なりがあるだけで、重なっていない時期もあるということであれば、信ぴょう性は薄くなってしまいます。
低出生体重児の方が確かに身長は伸びにくいという傾向はあるようですが、それだけではないという可能性が高くなっています。
なお、出生体重に関しては昭和大学から以下のような内容が出ています。
最近の5年~10年くらいに焦点をあてれば、平均の出生体重の低下には歯止めがかかっていますが、これが妊産婦の栄養環境の改善に起因しているかどうかはわかっていません。今後も日本における平均出生体重の推移、低出生体重児の割合の推移には注目していく必要があります。
引用 昭和大学 DOHaD班
http://www10.showa-u.ac.jp/~dohad/posts/faq.html
出生体重低下に歯止めがかかっているということで、もし健康状態がよくなっているということであればいいことにはなりますね。
夜更かしとスマホが低身長の原因では?
平均身長が下がっているのは、夜更かしとスマホではないかという説。
私もこれが一番有力ではないかと考えています。
今までになかったものがこの20年で進化し、特に直近10年でというと、スマホがありますよね。
未成年の人、成長期の人がスマホを使うようになって、いつでもどこでも情報をやりとりできるようになって、コミュニケーションができるようになって、その結果夜更かしが進んだ。
夜更かしによって睡眠がきちんととれなくなり、成長速度が鈍ってしまった。
これは心当たりがある人も多いのではないでしょうか。
昔であれば、夜になればすることがなかったりしたわけです。
・夜にテレビを見るしかない、けどテレビを見ていると親にバレるし、夜中までは見づらい。
・ゲームもテレビを使うと目立ってしまうし、携帯ゲームも熱中するにも限度がある。
・本を読んだりして夜更かしはあっても、これも限度がある。夜中まで読まなくても本は逃げない。
・勉強を頑張る人もいるかもしれないが、睡眠時間を減らしてまで頑張る人がどれくらいいるのか。
本来夜は寝る準備に向かって進んでいくはずでしたし、そこまでして夜更かしする理由がなかったわけです。
夜遊びはさすがに成長期とはちょっと違う時期がメインですよね。
ところがスマホ時代になり、夜中でもいくらでもやることができてしまった。下手するとその日中に友達に連絡しておかなければいけない、その日中に見なければいけないコンテンツがある、ゲームがある等が頻繁に起こるようになってきた。
これはありますよね。
全体の平均身長に対してどれほどの影響を及ぼしているのかまではわかりません。
ただもし子どもがそうして夜更かししているのであれば成長期の間に関してはやめておきたいものです。
幼少期の運動不足
幼少期の運動量が圧倒的に足りていないということ。
運動中にも成長ホルモンが多く分泌されることはわかっています。
体を動かす機会が減っているということは、それだけ成長にも悪影響が出ているのかもしれません。
部活動で運動をやる人が減っているのかどうかはわかりません。
中学・高校となると、運動部に入らなければそこまで運動はしなくなるかもしれませんし、入った人はかなりの運動量となります。
これは昔からそんなに変わっていないとは思いますが、幼少期、学校での部活動が始まる前になってくると運動量は減っているのかもしれません。
昔であれば、そのへんをかけまわって遊んで過ごしていた子どもがどんどんインドア志向になっている。
これもスマホ、タブレットの発達を同じようなもので、自宅でできること、エンタメ要素が増えたということも大きいかもしれません。
痩せ思考が進みすぎている
若者の痩せ思考が進みすぎている。今の若い人を見ると細い人が多いですよね。
痩せているのがかっこいいという考えで、全体として食べる量が減っているという可能性もあるかもしれません。
痩せ思考、本当に痩せた状態のまま大人になって、やがて子どもを産むということになったときに母体が痩せすぎていて十分な栄養が届いていない、そういうことも考えられます。
ただ、痩せ思考というのは、ここ数年の話ではありませんし、昔から、少なくとも数十年において、太っている方がいいなんてことはありませんでした。
痩せたいと思うことがどこまで進んでいるかについてははっきりとはわかりません。
少なくとも成長期においてはダイエットをしてはいけません。痩せたいと思うのであれば食事量を減らすのではなく、運動をして痩せるという方法を取るようにしましょう。
成長期が終わっているのであれば関係はありませんが、食べないと大きくならないというのは事実です。
日本が貧しくなっていることとの影響はあるのか?
平均身長が下がってきていることとの関連で、直接的な原因とはやや異なるかもしれないこととして、日本が貧しくなっていることはどうなのかということがあります。
全員が全員そうではないですが、貧困層が増えているというのは事実としてあるはずです。
本当に貧困になってくると、食べるものも満足に食べられないという人も出てきます。一億総中流なんて言われていた昔とは異なり、食べられない人が出てくると当然その人達の身長は伸びなくなっていきます。
または量を食べることができても、貧しくなってくると、お金のかかる良いものは食べられないということで、炭水化物ばかりになり、カロリーをとっても必要な栄養分が不足するということもあるでしょう。
食に対する意識の高さというのも、ある程度のレベルに達しないと出てこないかもしれません。
働いている環境によって身長が異なる?
完全に実証されたという話ではありませんが、働いている環境によって平均身長が異なるなんて話もありました。
貧しい人達の多い、現場の職場、ブルーカラーの職場では身長が低い人が多いが、一流企業と呼ばれるところで働いている人達は身長が高いというものです。
あくまで平均身長の話であって、個人個人ではもちろんバラバラになるでしょう。一流企業で身長が低い人なんてのもいくらでもいます。
ただ全体感としてはある程度の傾向はあるかもしれません。
良い生活をしていた人の方が身長が高くなりやすく、勤めているところも良いところになりやすいということです。
これは微妙な話にはなってきてしまいます。
日本全体として、経済が貧しくなってきている影響だとすると、個人としてはどうしようもありません。
身長が高い人の傾向
平均身長が下がっているからといって、決して全員が身長が低いわけではなく、身長が低い人もいれば高い人もいます。
身長が高い人はどうやってそれだけ身長を伸ばすことができたのでしょうか。
遺伝要素というのもありますが、遺伝だけで身長が決まらないということは既に明らかになっています。
身長が高めの人を見てみるとこのようなことが出てきました。
これは理想的な健康的な生活をしていて身長が伸びたという例です。
身長を伸ばすには栄養・運動・睡眠と言われていますが、その3つ全部を満たしたということですね。
身長を伸ばすのに重要な栄養素としてたんぱく質があり、これがまさにプロテインだということです。
プロテインだけがすべてではありませんが、これが機能した可能性は十分にあります。
この方の場合は、本当に睡眠のみで身長が伸びたということです。
自己申告の話なので、本当に睡眠のみであったかどうかの証拠はありませんが、他の状況から見ても、睡眠くらいしか思い当たるものがないということ。
睡眠中にも成長ホルモンは多く分泌することがわかっています。スマホで夜更かしで身長が伸びなくなるということの逆で早く寝る、思いっきり寝て深い眠りになればそれだけ身長を伸ばすチャンスも大きくなってくるということです。
寝ることは誰にでもできることですし、不規則生活をしている自覚のあるという方は睡眠から見直してみてもいいかもしれません。
サプリメント利用で身長が伸ばせる?
サプリメントを飲むことで身長を伸ばすことができるのかという話。
サプリメントというと、なぜか賛否両論が起こったりするのですが、基本的に栄養が身長を伸ばす大きな要素であるということがわかっている以上、サプリメントで栄養を補給してもいいはずです。
また食事だと、良いものを食べればいいと言われても、何がその人にとって良いものか、何が今足りていないのかというのはわかりません。一般的に良いものを用意しているつもりでも、実は何かその家庭独特の偏りがあってということもあります。
こうしたことを解消できるのがサプリメントです。
身長の伸びに自信がないのであれば、積極的に成長期のうちにサプリメントを利用しておくというのはいいことだと考えます。
まとめ
平均身長が男子169cm、女子155cmになってしまっているという話。
今回のその話の内容と、平均身長が下がっている理由について話をしてみました。
この平均身長の情報自体はあまり信ぴょう性の高くない情報です。特に女子が低いという点があり、もう少し高いのではと思えるものです。
ただ全体として日本の平均身長が下がってきているのは事実であり、それぞれの家庭の子どももしっかりと生活を見直していかないと、今後身長の伸びはますます悪くなるかもしれません。
普段からの生活が身長には反映していきますので十分に気を付けていきましょう。
・身長を伸ばすのであればプラステンアップαのサプリメントもおすすめです。
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