身長は地域によって伸び方が異なる?
寒い地域に住んでいる人ほど身長が高くなるという話があります。
なぜそんなことが起こるのかということ。
海外ではそうかもしれませんが、日本人だとどうなるのか?ということ等いろいろと気になるところもあります。
ここでは身長と地域について見ていきたいと思います。
目次
寒い知識に住んでいるほど身長が高くなるということ
寒い地域に住めば身長が高くなるということ。
これは世界レベルで見てみますと、なんとなくそうかなあ、というのはわかるかと思います。
今世界で一番身長が高いのはオランダと言われています。
オランダが世界の最北というわけではないですが、大体北欧の方に近づくにつれて身長が高くなる傾向があります。
また東南アジアの方であったり、中米あたりになってくると平均身長も低めになってくる傾向があります。
細かく見ていくと人種ごとの身長のベースが違っていたりもしますし、各国の発展度合による栄養量の違い等も出てきますので、完全にきれいに寒い地域であればあるほど身長が高いというわけではありません。
全体としては大体そのような傾向は見られるかなというところです。
へえええ~。寒い地域は高身長系なんだ。確かにな、夫のルーツは新潟。義父も義祖父もみな大きい人だわ。
— midsummer (@midsummer1823) March 4, 2010
ベルクマンの法則
この寒い地域ほど身長が高いという説ですが、ベルクマンの法則というようなものが存在します。
これは人間に限った話ではないのですが、1847年に発表されたドイツの生物学者ベルクマンが発表したもので
「恒温動物においては、同じ種でも寒冷な地域に生息するものほど体重が大きく、近縁な種間では大型の種ほど寒冷な地域に生息する」
という内容です。
ベルクマンの法則 wikipedia参照
動物も寒い地域ほど大きい個体であることが確認されています。
人間の場合大きい=身長が高いということにもなります。
これは何故起こるのかというと、体温保持が関係しているということです。
人間を含む恒温動物は体温を一定に保たなければ生きていくことはできません。
そのため暑い地域では多く放熱する必要があり、寒い地域では体温維持するためになるべく放熱を抑える必要があります。
放熱を防ぐには体が小さい方がいいのではと思いがちなところがありますが、実際はその逆です。
体が大きくなればなるほど体重あたりの表面積が小さくなり、大型の方が熱生産量に対する放熱を防げるのです。
このような構造上の有利さがあり、寒い地域ほど体が大きくなる、人間の場合身長が大きくなるという法則が適用されます。
youtubeでもベルクマンの法則について解説している動画がありましたので紹介したいと思います。
人間の地域差による話ではなく、基本の動物が地域差によってサイズが異なるというものになります。
オランダ人の身長が高い理由のひとつに、寒い地域の方が生き物は大きくなる『ベルクマンの法則』やチーズなど乳製品を多く食べてるからという説があるらしい。
ということは同じ寒いベルギーにいる私も身長が高くなるのでは…?!とキャッキャしながらチーズを盛り盛り食べてる。??主に!脚を!頼むっ??— Sepo?? (@seccor326) November 19, 2019
都道府県別でも身長は異なる
世界レベルで見た場合は他のいろいろな要因も入ってくるので単純に寒いから絶対に身長が高いとも言い切れない部分もあります。
それでは日本国内の場合はどうなのでしょうか。
2015年度 学校保健統計調査を見てみますと、都道府県別の平均身長が開示されています。
当道府県名 平均身長(cm)
福 井 171.7
東 京 171.6
秋 田 171.6
石 川 171.5
富 山 171.3
岩 手 171.3
和 歌 山 171.2
新 潟 171.2
鳥 取 171.1
長 崎 171.0
青 森 171.0
千 葉 170.9
三 重 170.9
神 奈 川 170.8
滋 賀 170.8
岐 阜 170.8
福 岡 170.7
北 海 道 170.6
山 形 170.6
埼 玉 170.6
群 馬 170.6
京 都 170.6
兵 庫 170.5
奈 良 170.5
大 阪 170.5
山 梨 170.5
宮 城 170.5
愛 知 170.5
栃 木 170.4
広 島 170.4
島 根 170.3
長 野 170.3
山 口 170.3
茨 城 170.3
静 岡 170.2
佐 賀 170.2
徳 島 170.1
熊 本 170.1
宮 崎 170.0
鹿 児 島 169.9
香 川 169.9
岡 山 169.9
福 島 169.7
高 知 169.7
愛 媛 169.7
大 分 169.5
沖 縄 168.6
2015年度 学校保健統計調査 男性17歳より
このようなデータが確認されました。
100%北と南できれいに差がついているというわけではありませんが、比較的北の地域であるほど平均身長が高く、九州、沖縄と南に近づくほど平均身長が下がってきていることがわかりますね。
東京が高いのは雑多な人種である可能性
この都道府県別のデータを見ますと、大体北側にあればあるほど身長が高めになるという結果になっていますが、イレギュラーなところとして東京が出てきます。
東京が平均171.6cmと全国2位であり、異様に東京が高いのです。
東京は決して北の地域でもなく、特別に寒い地域というわけでもありません。
これは、おそらくですが、東京は人種のるつぼになっており、さまざまな人が集まってくるから平均身長も高めになるのではないでしょうか。
他の地域がその地域で代々生まれ育っていく人が多いのに対して東京という場所は上京してくる場所であり出身地もバラバラだったりします。
しかも、必ずしも日本人の人種ベースであるとも限りません。
現代は30人に1人程度が海外系の血が入っていると考えて、東京には相当な数がいるのではないでしょうか。
また富裕層の方々も多く、栄養面でも良い子どもが多い、意識の高い環境で育った子どもも多いかもしれません。
これらは推測の話でしかありませんが、東京は単純な地域特性から離れているため、身長が高めの結果となっているのではないでしょうか。
寒い地域に住めば身長アップが見込みやすい?
寒い地域に住めば身長が高くなるのであれば、身長を伸ばしたいという人は寒い地域に引っ越しすればいい?
どこかで身長を伸ばす方法でそんなことが書いてあったのを見かけましたが、さすがにこれはちょっとナンセンスに思えてしまいます。
長年の中で出てきた傾向であり、もしこの身長への影響が遺伝的要因が大きいものだとすると、自分だけ一代でどうにかなるような話ではなくなってしまいます。
またこれが大半が後天的なもので生活の中で影響を受けていくものだとしても、0歳から成人するまでその環境にいて、初めてこれだけの差が生まれると考えると、とても割にあうとは思えません。
自分が引っ越しできるようなときにはすでに大人になっているでしょうし、子どもの身長のために寒い地域に引っ越す?やはりこれも現実的ではないでしょう。
あくまで全体傾向として寒い地域の方が身長が伸びやすいというだけであり、このことを身長アップに使えるのかというと無理があるものになります。
環境によって身長は変わっていくということ
寒い地域の方が身長が高くなるというのはあくまで教養レベルの話で具体的にそれを知ったからといって何かができるというようなものではありません。
ただ、環境によって身長が変わるというのは事実です。
日本人同士であっても、住む場所によって身長が微妙に変わってきてしまうということです。
地域だけが原因ではない可能性もありますが、全体平均で地域差が出るということは環境要因がそれなりにあるということが言えるでしょう。
遺伝によってだけではなく、後からの環境でも変化する要素というのはあるわけです。
生まれてから成人するまでの間にどう過ごしてきたかによって身長は変わります。遺伝の要素ももちろんありますが、20~30%しかないという説もあるのです。
遺伝比率が多いという説もありますが、いずれにせよ遺伝だけで決まるのではなく、その後の環境がそれなりに影響していることは大きく認められています。
170cmの身長の5%といったら8.5cm。
5%というと少ない影響範囲ですが、人の身長という点でみると、相対評価になりますのでかなりの差になってきます。
身長が低くて困るということこと、将来的にコンプレックスとならないように伸ばせるときにしっかりと対策をしておくことが大事です。
あくまで平均身長であり個人の身長はバラバラ
地域別の身長ということを紹介しましたが、これはあくまで地域ごとの平均値の話であり、個人の身長はバラバラです。
沖縄に生まれて育ったからといって全員が身長が低いなんてことはありえませんし、寒い地域であっても、黙っていても高い身長になれるとは限りません。
個人個人においてはその差はかなり大きいものになり、地域だけではなく、生活スタイル等が大きく影響してくるものになります。
普段から何時に起きて、何時に寝ているのか、運動はしているのか、何かスポーツをやっているのか、何を食べているのか。
元気に生活しているのか、ストレスだらけの生活をしているのか。
こうしたことの積み重ねが最終身長を決めることとなっていくのです。
身長を伸ばしていきたいのであれば、そのために対策をとっていけば、日本にいる限り地域差なんて全く気にすることはありませんし、対策をしていけば数cmは変わる可能性があります。
もともと遺伝的に大きい、今の身長の伸びから順調であればいいですが、もしそうでないということであれば、生活の見直しを考えていった方がいいでしょう。
身長を大きく伸ばしたいのにできる選択肢
身長を大きく伸ばしたいのにできる選択肢、それは栄養・運動(ストレッチを含む)・睡眠ということになります。
成長期の時期にどれだけ健康的な生活を送ることができたかが勝負になるということです。
大人になると成長は基本的に止まってしまいますので、後はストレッチで縮んだ骨をなんとか伸ばすということしかできません。
大人でもヨガに通うと身長が伸びるという話がありますが、これはストレッチと同様で縮んだ骨を再び伸ばすということになります。
成長期であればこの骨自体を伸ばすことができるので、大人になる前に基本的なことをして身長を最大限伸ばしておくのがいいですね。
とにかく成長期は寝て伸ばそう
とにかく成長期の時期はきちんと夜更かしせずによく眠るということです。
眠っている間に成長ホルモンがよく分泌し、骨も成長することがわかっています。
夜でもスマホをいじったり、PCやテレビを見たりといろいろとすることが増えて、最近では若者の睡眠時間も減る傾向があるようですが、これらは身長にとっては大きなマイナスとなってしまいます。
なるべく夜は早く寝て、しっかりと深い睡眠をとるということが成長の秘訣となります。
栄養をしっかりと摂ること
栄養は身長を伸ばすのにかなり重要な要素です。身長には地域差があるという話をしましたが、それ以外にも食べ物の差というのも大きくあると考えられます。
日本国内においても、地域によって微妙に食べるものの差があって、そこが影響している可能性があります。
世界でみると、欧米の肉食中心の生活、また乳製品を多くとっていること等が高い身長に結びついていそうです。
基本はたんぱく質を多く摂るということを心掛けるようにしてください。
身長に不安がある方は身長を伸ばすサプリメントを利用してみるのもいいでしょう。
まとめ
ここでは寒い地域ほど身長が高くなるという事実、ベルクマンの法則、また日本国内での状況を中心に説明しました。
身長を実際に伸ばすということに関しては、地域差を見てもどうしようもないというものにはなってしまいます。
それよりは個人差がはるかに大きいものになりますので、自分自身でしっかりと伸ばす対策をしていくようにしましょう。
・身長を伸ばすのであればプラステンアップαのサプリメントもおすすめです。
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