子どもの身長を伸ばしたいと考えたときに、成長に影響してくる要素として思春期があります。
思春期は10~14歳くらいに始まり、だんだんと大人の体に成長していく時期とされています。
この時期を遅らせることができれば、身長が伸びる期間を伸ばすことができるという話があります。ここでは思春期を遅らせるという方法について考えてみます。
目次
思春期が終わると身長は伸びなくなってくる

思春期がやってくると、そこから体は大人の体へと変化していきます。
男性の場合はヒゲが生えてきたり、女性の場合は初潮があったりして、体が成長していくことになります。
この思春期に時期がきたら身長が伸びなくなるということではなく、逆に思春期になってから身長は大きく伸びていきます。
この間に身長が伸びるための行動をして大きく身長を伸ばすことは可能です。
ただ問題として、この思春期が終わってしまうと、大人の体になるということで骨の成長が止まってしまい、それ以上身長が伸びなくなってしまうのです。
このことを考えると思春期はなるべく遅くやってきた方が身長を伸ばすには有利といえます。大人になるのが遅ければ遅いほど身長は止まらずに伸び続けるのです。
海外では思春期が始まるのが遅い

海外では思春期が始まるのが遅いということがいわれています。
日本では12歳程度で思春期が始まるのが一般的なのですので海外(欧米系)だと、約1年程度の差があるとされています。
日本人と欧米人を比較すると、どうしても欧米人の方が身長が高い傾向があります。
実はこの身長差は大人になってからの身長差であり、子どもの頃に関しては差はありません。
日本人の方が早く思春期が来て伸び率が落ちてしまっているということがあるようです。
人種も違いますし、環境も違いますし、これだけで絶対的な差ということを断言することはできないのかもしれませんが、思春期問題をなんとかすれば身長をもう少し伸ばせそうですよね。
思春期を遅らせるような方法はあるのか
思春期の始まりを遅らせるような方法はあるのでしょうか。
誰でも一定時期になると始まってしまうものになりますので、意図的に遅らせようとしている方はほぼいないのではと思われます。
ですが知らず知らずのうちに思春期を早めてしまう生活を送っている可能性はあります。
ストレスを感じない生活を送る

子どもがストレスを感じない生活を送る。これが思春期を早めない方法の一つとしてあります。
現代はストレス社会として悩んでいる人が多いですが、小さい子どもであってもそれは一緒で大きなストレスを感じることがあると成長が止まってしまいます。
ストレスに耐えようと早く大人になろうという意識が働くのか思春期が早く訪れるというような傾向もあるようです。
家庭内に問題がある、家族の仲が悪い等の場合、そうした姿を見た子どもは自然とストレスを感じてしまい、身長が伸びにくくなってきます。
また子どもの生活についても、親が見えないところで大きなストレスとなるようなことがないか、不安なことがないかどうかは確認しておきたいところです。
睡眠時間をたくさん確保する

睡眠時間をたくさん確保しておけば、成長は進み、また思春期が必要以上に早く進んでしまうのを防げると言われています。
昔は子どもは夜は本当に早く寝るというのが当たり前でしたが、今ではかなり遅くまで起きている子どもも増えています。
親と一緒に夜遅くまで外出していたり、家にいても遅くまで起きて過ごしているような光景もよく見かけます。
子ども自身には、その年代で身長を伸ばしていくことであったり、健康管理をというのは難しい話です。
子どもがしっかりとその年代に合わせた睡眠時間を確保できているのか、夜更かししすぎになっていないかは管理していかないといけません。
人工的に遅らせる治療法もある?
思春期がやってくるのを人工的に遅らせるという治療法もあります。
性腺抑制療法というものになりますが、これは医師のもとに行う方法になり、一般の人が自由にできるというものではありません。
この方法にはさまざまな見解があるようですが、副作用というのもゼロではないということで、簡単に受けられるというものではありません。積極的には行わないと言う医師もいます。
低身長症の病気であって、専門的に成長の治療を行う場合にはこのような話が出てくることも考えられますが、まわりの子供よりも若干低いという程度、低いだけで社会的には問題がないという程度の場合、この治療を受けるのは難しいでしょう。
本当に病気の場合の治療法ということで、一般的に背を伸ばしたいとする場合の現実的な方法でないのです。
カロリーの摂り過ぎは思春期を早める

子どものときにカロリーをたくさん摂りすぎると思春期がやってくる時期を早めてしまうともいわれています。
それだけでなく子どもの肥満は成長自体を阻害するということも言われています。体がその本人にとって適切な状態でないと成長ホルモン分泌も正常ではなくなってしまい、伸びが悪くなるということです。
子どもは成長のために、大きくなるためにたくさんごはんを食べなければいけないといいます。
この差が難しいところで、基本的には食事量が少ないのは問題であり、たくさん食べていた方がいいはずです。
ですが、その食べているものが何かということ、ごはんのおかずで栄養のあるものをたくさん食べているということであればいいですが、そうではなくお菓子でカロリーだけを大量に摂取していたりすると問題です。
また、子どものうちに全然運動をしていない、動いていないということでカロリーが消費されずにたまっていってしまい、肥満体型になることも考えられます。
いずれにせよ、大人でもよくありませんが、子どもの肥満も健康面でも成長面でも良い影響を与えません。
太るということは何かの原因があってそうなるということです。
親としても子どもの食生活は気をつけていかなければいけません。
現実的にできることは睡眠?

思春期を遅らせるということ、また身長を伸ばすために現実的にできることとなると、睡眠が一番なのではと考えます。
睡眠時間を増やすということ、早寝早起きをするということであればやろうと思えば誰にでもできることです。
特別な治療法のように医師の力が必要となることもありませんし、何か特別な費用がかかるものでもありません。
たくさん寝るということは思春期の話だけではなく、成長ホルモン分泌促進の効果もあります。
身長が高い人が子どものときにどうしていたのかを聞くと、たくさん寝ていた、いつも寝ていたと答える人が多いのです。
個人差はあって、中には睡眠時間が少なくても成長するという人もいますが、身長についてはたくさん寝ている人の方が圧倒的有利であるといえます。
遅く起きていたいという気持ちはわかりますが、そこは親がしっかりと管理すれば早寝は達成できるのではないでしょうか。
最終的にはどれだけ健康的に過ごせたかということ
身長を伸ばすには最終的には子ども時代をどれだけ健康的に過ごせたのかということが大事になってきます。
特別な治療法であったり、特殊なことをしてどうにかなるケースもあるかもしれませんが、基本は健康的に過ごしているかどうかということです。
子どもにストレスを与えたりするような家庭であったり、食事が不健康・不規則であったり、何か子どもがその年齢にふさわしくないような負担を受けるということは避けなければいけません。
健康的な毎日を送れているのかどうか、常にコミュニケーションをとっていけばある程度は把握できるはずです。ついつい一緒に夜更かしをしたり、だらしない生活を送らないように気をつけつつ、家族で仲良くというのが一番です。
思春期を遅らせるよりも伸びることをやっていく

思春期を遅らせれば身長が伸びる可能性が高まるという話を出しましたが、なかなか明確に思春期を遅らせる行動がとれるというわけではありません。
それであれば思春期をどうこうするのではなく、純粋に身長を伸ばすための行動をしていった方がいいでしょう。
身長を伸ばすための行動も大きく変わることはなく、栄養・睡眠・運動の3要素が重要なものとなっています。
食事をしっかりととって、おやつではなく、おかずからきちんと良質の栄養をとっていくということ。
また睡眠は思春期を遅らせる効果もありますが、思春期になっても時期に関係なく身長を伸ばす効果があります。本来寝ていなければいけない時間にきちんと寝ていられるかどうかというところが決め手になります。
そして運動ですが、ハードな運動をしなければいけないというわけではありません。軽い運動、ウォーキングやランニングレベルや外で遊ぶというレベルでいいので、家で引きこもるのではなく、何かの運動をするようにしてみてください。
このような身長を伸ばすのに良いとされる行動の積み重ねが少しずつの差になっていって最終身長が変わってくるということになります。
サプリメント利用で栄養を充実させるのもいい

身長を伸ばすのに大事なものとして栄養がありますが、これは身長を伸ばすサプリメントを使ってみるという方法もあります。
もし普段の食事で十分な栄養分ができるということであれば無理にサプリメントを使う必要はありません。サプリメントを飲んだからといって、それだけで特別に身長が伸びるということは期待しすぎです。
サプリメントはあくまで補助的役割ということになりますが、日常の食生活の栄養に自信がない、何かが不足している可能性があるということであればそのようなサプリメントをとってみることは効果が見込めます。
医師による低身長治療は大変高額な費用がかかりますがサプリメントであれば数千円程度でできるものも多く考えてみるのもいいでしょう。
まとめ

ここでは思春期を遅らせることができれば身長が伸びやすくなるということで、具体的に遅らせる方法について書いてみました。
一番やりやすいことは睡眠の改善になりますし、これは純粋に身長を伸ばすということにもつながってきます。
思春期を遅らせることだけを考えるとなかなか個人でできることは難しいことになってしまいます。
それよりは身長を伸ばすということを考え、身長を伸ばすのに良いとされるような行動をとるようにしていきましょう。
・身長を伸ばすのであればプラステンアップαのサプリメントもおすすめです。
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