日本人の身長の伸びが止まった理由は?夜更かしが原因では?

日本人の身長は少しずつ伸びてきているというのが今までの定説となっていました。

戦後から日本人のスタイルは少しずつよくなってきて、若い人は身長も高い。そういうイメージが出来上がってきていました。

ですが、昨今になると、若者の身長の伸びが止まった、最近の若者は背が低いというような話も出てきています。

ここでは、日本人の身長が止まったというデータと、その原因について考えてみます。

身長の伸びが止まっているという事実

身長の伸びについては実際にデータが計測されていますので見てみたいと思います。

以下がNHKニュースで紹介されていたデータで2016年までのグラフが出ています。

引用図 NHKニュース おはよう日本 伸びが止まった!?日本人の身長
https://www.nhk.or.jp/ohayou/digest/2017/04/0401.html

このデータは2016年となっていますが、現時点で見ても数年レベルではそう大きく変わっているとは考えにくいでしょう。

データを見る限り戦後から平均身長はずっと伸び続けていたものの、1996年が最高の男性170.9cm、女性158.1cmで止まり、そこからはほぼ横ばいか、むしろ下がり始めているとも見える内容になっています。

既に20年以上も日本人の身長は止まってしまっているということですね。

若い人は身長が高いなんて言われることもありますし、ネット上でも上の世代と若い世代は身長が違うなんてことが出てきますが、実態はまったくそんなことはないのです。

なぜ身長の伸びが止まったのか?

身長がどうして20年以上も停滞してしまったのか。
ここに対して絶対的な答えがあるわけではありません。

身長に関しては今現在もわからないことだらけであり、確定的に言えるということはないのです。

ただ予測できることとして、2つあります。

一つは日本人の身長が構造的な限界にきたという説です。
戦後ずっと伸び続けていたのは、栄養面で不足していたというのが原因で、それが食生活の改善で限界値に達したという話です。

人種的に欧米諸国とは異なりますので身長に関しても限界値があるという考え方もあるかもしれません。

2つ目の考え方として食生活がむしろ以前よりも悪くなってきた。夜更かしによって睡眠時間が減ったという可能性です。

食生活については、栄養事情としては昔よりもはるかに改善して基本的に食べ物に困るような時代は終わりました。ただみんなが忙しいという時代になり、ファストフード系で済ませることも増えて栄養が偏ってしまったということが考えられます。

そして睡眠時間の減少、夜更かしの増加です。
これは昔よりもかなりあるのではないでしょうか。

昔はやることが限られていて子供は早く寝るという流れがあったのが、今ではやろうと思えばいつまでも起きていられるということ。

スマホ、タブレット等でいつでもエンターテイメント関連を楽しむことができるということ。大人と子供が一緒に夜遅くまで遊んだりするということ。

こうしたことが原因となっているのかもしれません。

夜更かしをすると身長が伸びない理由

夜更かしが進んで睡眠時間が減ると身長が伸びないというのはどのような理由があるのでしょうか。

夜寝ている間には成長ホルモンが活発に分泌し身長を伸ばしやすいということ、これが関係してきます。

成長ホルモンが出やすいゴールデンタイムは22時~2時の間という説もあります。なかなか22時に寝ている人は学生だと今では少ないかと思います。

睡眠時間の22時~2時は関係ないという説もあります。しっかり眠れていればこの時間はずれても大丈夫だという説です。
ただいずれにせよ、夜更かしをしたからといって、学校生活がある以上次の日ゆっくりと寝ていられるわけではありません。

睡眠時間は必然的に減っているということになります。
睡眠時間が少なくなればなるほど成長ホルモンの分泌は少なくなり、身長を伸ばすチャンスも減っていきます。

毎日少しずつしか睡眠時間が減っていないとしても、それが長い間積み重なると大きな差となってしまうのです。

本当に夜更かしは続いているのか?

夜更かしについては今は本当にひどくなってきているのでしょうか?

これについては感覚では遅くなっているように思いますが現時点の正確な状態はどうかということの明確な証拠は見つけられていません。

2010年の幼児健康度調査では10年前より夜更かしの子供が大幅に減ったというような記事もありました。

夜10時以降の子供が50%から29%に減ったとあります。
この理由としては、共働きの家庭が増えたので、夜そんなに遅くまで起きていられなくなったというものでした。

親が次の朝早くから働きに出るので、子供も一緒に早寝早起きになっていったというものです。時代の流れで家庭が忙しくなってということでの影響ということで、早寝早起きはいいことですが、子供にとっていいことなのかどうかは微妙なところもあるのかもしれません。

一方で夜更かしの話も定期的に出てくる

2010年では幼児に関しては早寝早起きという話も出ましたが、それ以降になってくるとどうなのでしょうか?

中学校のアンケートで多くの生徒が十分な睡眠を確保できていないことがわかったという話もありました。

中学生・高校生となってきますと、親とは関係なしに自分の意思で夜遅く起きていたりします。

夜でもスマホをいじってかなり遅い時間まで起きているということなんて珍しくありません。どうしても友達とのコミュニケーションが続いてしまって終わりがないというようなこともあるかもしれません。

昔はテレビ番組も録画しない限りはその時間を過ぎたら終わりですし、わざわざ夜中に録画番組を見ようなんて思わなかったと思います。でも今ではインターネットでいつでもいくらでも見れてしまいます。

見ようと思えばキリがないわけですし、親としてもどこまで見ているのかを制御するのは難しいです。

部活動で疲れて早寝早起きという健康的なタイプもいるとは思いますが、昔と比べると夜更かしの機会は増えているのではないでしょうか。

参考)睡眠不足、不登校の引き金に? 夜更かしの背景にスマホ
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/493585/

夜更かしをすることによる悪影響は?

夜更かしをすることが体に良くないということは誰もがイメージできるかと思います。

身長にも良くないということを書きました。睡眠時間が確保できていれば大丈夫という説もありますが、夜更かしを常にしているということは睡眠時間も少なくなっているはずですし、なんらかの眠りの問題を抱えていてもおかしくありません。

夜更かしの問題として、体内リズムがおかしくなっていくというものもあります。本来の人としての生活は朝光を浴びて起きて、夜は早めに寝るというようなものになっています。

夜長時間起きていると、夜に覚醒してしまい、また朝起きられないということになります。

身長が伸びないというものも大きな問題ですが、それだけではなくイライラしやすくなったり、日中に眠気が襲い授業に集中できなくなるというような問題も起こります。

夜更かしをするとその分長く時間を使えるというところはありますが、成長途中の子供にとってはデメリットが大きいのです。

夜更かしと身長は関係ないという声

「夜更かし 身長」ということで検索すると「夜更かし 身長 関係ない」なんて言葉が出てきたりします。

実際に調べてみると夜更かしをしても大丈夫というものとはちょっと異なるかもしれませんが、よく寝れば身長が伸びるというのは嘘だという説も出てきます。

ただ、寝なくてもいいというのではなく、個人差が大きいので一律8時間とか決まっているわけではないというような話でした。

良く寝れば身長が伸びるのではないということですが、これも一つの説に過ぎないということで、科学で証明された結論として位置付けるのは危険という記事もありました。

このような微妙な内容も公的に近い情報として出てきてしまうので判断が難しいところです。

睡眠に関しては個人差があることは事実ですが、少なくとも子供の時期においては多くの睡眠をとった方が健康上もいいですし、身長で見ても伸びる可能性が高くなると考えていいでしょう。

勉強で睡眠時間が減っているという人も

夜更かしの原因としてゲームを遅くまでやっていたりスマホをずっといじっている、友達とやりとりしているということがよくあることですが、それだけではなく、勉強で睡眠時間が減っているというような話もあります。

勉強で夜遅くまで頑張っているとなると親としては頑張っていてえらいというようにも感じてしまい、遅くまで起きていることの危険性をあまり意識しずらかったりもするかもしれません。

勉強は大事だということはいうまでもありませんし、ときには頑張って遅くまで勉強するということも必要です。

絶対に勉強のために遅くまで起きていてはいけないとは言いづらいところもありますが、それが毎日のようにとなると、子供の成長面からみると微妙なところもあります。

本当に毎日遅くまで起きていないとできていない勉強となると、勉強方法を見直してみるのもいいかもしれません。

夜になると集中して勉強できているような気になるだけで実際には脳が疲れていて、そこまで本当は頭に入っていないということもあります。夜中に勉強しているのは実は日中に結構な時間をさぼってしまっている、余計なことに使ってしまっているからなのかもしれません。

あまりにも勉強で遅くなってしまうということであれば何故そこまで遅くなるかの原因を洗いだしてみるということも必要となるでしょう。

早寝早起き生活に変えるメリット

夜更かしは身長を伸ばすことに関しても悪いですし、健康面からみてもよいことはないということを言いました。

子供にとっては早寝早起きをするのが一番なのです。

早寝早起きをするということにはメリットはたくさんあります。

体内リズムをよくするということは早起きによって実現できます。
朝、太陽の光を浴びるとセロトニンという成分が分泌されます。

これが体内リズムを改善してくれて、心を落ちつかせてくれたりするのです。

太陽の光というのは本当に大事なのですね。人は本来太陽とともに起きて生活していたのを無理やり今は夜間でも起きていられるように生活を変えてきました。

本来太陽の光を浴びると自然と体が適応するようになっているのです。
気分も改善していくのはとてもいいことです。

夜の時間になると、すごく参ってしまったり、くよくよしたりするということがあります。でも、朝になってみると実はそこまでたいした問題でなかったり、悩んでも仕方がないということだったりするものもあります。

夜と朝では能のはたらき具合が違っていて、夜悩んだりするのは上手く解決もできずよくないのです。夜更かしばかりしていると、精神的にもよくないということがわかります。

早寝早起きをすれば精神面でも安定できますし、学校にいってもすでに体や頭が活動状態に入っていますので、しっかりと充実した生活を送れるようになります。

夜遅く起きているのであれば、その分朝早く起きた方がいいのです。

身長が止まった原因と夜更かしのまとめ

ここでは日本人の身長の伸びが止まってしまっているという事実があるということ。その原因として夜更かしという可能性が大きいのではないかということについて述べました。

身長を伸ばしてあげたいのであれば、本人も大きくなりたいと望んでいるのであれば、夜更かしはマイナスにしかなりません。

夜更かしと身長の関係に関してはさまざまな説があり、別に夜更かしをしても大丈夫というような内容も出てくるかもしれませんが、それはあくまで説の一つであり、一般的にはマイナスとなる可能性の方がはるかに高いものになります。

わざわざ身長にとってよくないことをする必要はありません。
また身長という話だけではなく、健康面や学校での生活への影響としても夜更かしをすることのマイナス面はとても大きいものです。

時間が必要だということであれば同じ睡眠時間でも朝方にシフトするということも可能なはずです。なかなか簡単に習慣は変えられないということもあるとは思いますが、まず早く寝るというところから始めていきましょう。

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